増刊号前号次号目次
「5年後」検証会

当たるも八卦
当たらぬも八卦
【巻頭の挨拶 from Internet版制作者】
 1992年10月から翌93年3月まで、フジテレビで「5年後」という番組が放送されました。クルマ、旅行、ファッションなどのテーマ毎に、当時から5年後までを予測する番組です。この号は、その「5年後」の予想がどのくらい当たったのか、クソマジメに検証した増刊号です。
 予測のもとになっていたのは、当時の流行と、当時決まっていた事実です。予測がどんなものであったか、実際がどうなったかは、詳しい中身は各テーマを見て下さい。
 とだけ書くのは無責任なので、番組自体にも触れておきます。毎週木曜日深夜1時40分からの30分番組でした。1997(98年)の時点を想定して、ヒゲをたくわえた牧原アナがテーマ毎に過去5年間を振り返るというスタイルです。その中には、流行を表す象徴として、「流行語大賞」も登場します。視覚的には、以前の大黒摩季(最近の小松未歩)のように動かない映像とテロップが中心の比較的おとなしめの番組でした。しかし、将来に対する予測は、多分の期待とジョークを含んでいながらも鋭いところをついていたりして、1998年の段階で振り返っても考えさせられるものがあります。
 半年間(約25週)の番組でしたが、テーマに分かれていたのは最初の14回だけで、あとは総集編や再放送でした。「制作協力 日本テレワーク  制作著作 フジテレビ」です。平均視聴率は、前半のクールが1.9%、後半が2.2%です。

 ちなみに、検証会は座談会形式です。参加者は下の4人です(多分年齢順)
  M……某深夜番組MLの主宰者
  T……Tea.M(「深夜電映」の制作者)
  G……GreatTeacher俺(元無職モラトリアム)
  V……viva(Internet版制作者)
 座談会のテープを起こして、まとめたライターはT氏です。

 なお、文中の「(RI)」は、Real Information(ホントのこと)として番組中でテロップが出たものです。

 また、「5年後」に関する掲示板はこちらです。

【目次】
  1. オープニング検証
  2. テーマ別検証
    1. 自動車業界
    2. フード業界
    3. AV業界
    4. 旅行業界
    5. アルコール業界
    6. 学校
    7. ファッション業界
    8. 電話
    9. クリスマス
    10. 遊びの5年前
    11. テクノロジーの1993->8年
    12. スポーツ
    13. 結婚
    14. 家電
  3. 年度別検証
    1. 1994年
    2. 1995年
    3. 1996年
    4. 1997年
    5. 1993年
  4. 流行語一覧

I.オープニング検証
予想現実
・「きんさん・ぎんさん105歳に」 →なんとか大丈夫だったらしい(T)
・「小沢首相年内デノミ構想」 →デノミはなかった。そもそも、小沢は首相になっていない(T)
・「朝日新聞」のロゴ、毎日新聞風の2×2表記に→なってません(T)
・「どうする日本経済」という一面の連載→やってないと思うぞ、たぶん。経済危機は続いてるけど(T)
・「横浜ベイスターズ37年ぶり優勝、田代監督歓喜の胴上げ」→惜しくも2位。でも監督は大矢だったね。あと、翌年38年ぶりに優勝したという意味でも惜しかった。でも監督は権藤。あと、この写真に「NOMO」という名前の人がいるのはどういうこと?(T)
・「エイズ(患者・感染者)新たに100人」→そういえば最近話題にならないねえ(T)
・「(同)東南アジアでは100万人」」→そこまでの話は聞いてないなあ(T)
・四コママンガは吉田戦車の『かわうそ君』に→なってないって。ただ、マンガが変わったということは当たった(G)
当時はフジ三太郎だったからねえ(T)
・テレビ欄は地上波・BS・CSの三本立てになって1面まるごとに→三本立てにはなった。でも、同じ面には載ってないなあ。それにBSは多すぎるし、CSが少なすぎるぞ(G)
・フジテレビでは7時から『5年前』、7時半から『新・カノッサの屈辱』、8時から『ホンジャマカのみなさんのおかげです』放映、ゲストはとんねるずと観月ありさ→全部やってねえっての。ホンジャマカって、最近コンビの活動してるの?(T)
【Internet版制作者の独り言】
 きんさんとぎんさんは元々あまり仲がよくなかったらしい。100歳の双子として取り上げられるまでは、10年近く口をきいたことがなかったそうだ。あと、イベントの出演料もムチャクチャだったらしい。

II−1.自動車業界 97.10.15(92.10.15放映)
予想現実
オープニング
・1994年に電気自動車がブームとなる兆し→聞いてねえぞ(T)
・牧原俊幸はフリーになって口髭を生やす→あれ、そうだっけ?(T)
1992年
・第二次オイルショック以来の不景気にあえいでいた→現在形です(T)
・経済白書に「バブル経済は崩壊し、もつ鍋屋以外の産業は全て冷え切っている」との表記→本当に書いてあったか? 調べてないけど(T)
・電気自動車はわずか500台→RIなんだから本当だろう(T)
・電気スクーター48万円→流行らなかった(G)
1993年
・自動車業界は相変わらず不況 
・「東京湾連絡橋」5月に完成(RI)。通称「東京ベイブリッジ」? 今やカーセックススポットの代名詞らしい→あ、これRIですよ(笑)(G)
→「レインボウブリッジ」のことかなあ。正式名称言われると分かんない。東名のこと、「第一東海自動車道」なんて言う人、いないでしょ(V)
・当時はカーセックスはSMやボンデージほどの市民権を得ていなかったが、今日では大手を振って行われている→SMやボンデージが市民権を得ているんかい(G&V)
・関越自動車道、藤岡から佐久まで延長、東京−軽井沢1時間40分に(RI)→でも、「金がない」って下に行く人も多い(笑)(V)
さらに、オリンピックのおかげでもっと先まで伸びた(V)
・「お昼はちょっと横川で釜飯を」という人も現われ、「釜飯ホルダー」人気→こんな重い物(主に釜)支えきれないって(G)
・環境破壊の問題から国内のオフロードでRV車が走りにくくなり、中国やフィリピンなどへの海外RVツアー人気になるが、「売春ツアーのエコロジー版」との抗議が起き、大規模な反日運動に発展→海外オフロードツアーはない、さすがに(G)あと、「売春ツアー」は今は「買春ツアー」(G)
1994年
・スティング来日、ガソリン車をハンマーで叩き潰して電気自動車の重要性を訴え、米国のミュージシャンやスポーツ選手も乗り換える→聞き覚えないなあ(T)
・紀子さんが真子さんを助手席に乗せて東宮御所内を走るという情報流れる→政治家はよく乗ってますよね、「俺、エコロジーだぜ」みたいに(G)
・高額な電気自動車が売れ始める→え? いつ?(T)
・電気メーカーや電力会社も電気自動車の開発競争に参加 
・年末にビールビン程度の小型バッテリーが開発される→そうだったのか…知らないうちに…(T)
・付き合っている男を次々変える女を「ガソリン女」と呼ぶようになり、無駄の多いことを「ガソリンぽい」「ガソリンくさい」というようになる。新語流行語大賞は「ガソリン女」に→はやったはやった(G)
ちょーはやった(V)
はやったっけ…ねえ(T)
1995年
・100〜200万円の電気自動車発売される→そんなに安くはない(V)
・車体が自車会社、バッテリーが電気メーカーという車種が目立つ。「ニッサン日立」「トヨタパナソニック」など→ないない。プリウスだってトヨタ独自でしょ(G)
・エコステーション計画により全国に100箇所の充電スタンド完成(RI)→大門にあるのしか知らない(T)
大崎と五反田の間にあるよ(M)
・「エコ欠」と呼ぶように 
・カーMDやナビゲーションシステム標準装備に→MD自体は普及してますけどね…(G)
→カーナビの普及は96年ころ、カーMDの普及は98年ころから(V)
・MD、CDの枚数を上回る→うっそー(T)
・車内で地図を見ることがはずかしくてできなくなる→ダウト(T)
言い過ぎ(V)
・東京湾横断道路完成、都内の渋滞を解消するとともに千葉の女性に「生まれて初めて男性に車で送ってもらう」という喜びを感じさせるが通行料金が片道4900円だったため最初で最後に→2年ちょい遅れたし、都内の渋滞はぜんぜん解消してない。料金は今のところ4000円だし(G)
・湘南ナンバー登場(RI) 
1996年
・電気自動車はノイズが立たないので、名車エンジンシリーズのMDが人気に。ポルシェのは年間を通じてオリコンのMDベスト10に→まずオリコンのMDチャートがない。そこまで普及してない(G)
→電気自動車を運転したことがあるんだけど、キー回しでも「グオオオオン」って音がしないし、アクセル踏んでも音もなく動き出すので、気持ち悪かった(V)
・エネルギー効率のために車内が狭いために男女の接触チャンスが増え、カーセックスが見直される。ananは「カーセックスできれいになる」、Hanakoは「カーセックスポイント50」を地図入りで紹介→内容はともかく、まずHanakoはこんなシンプルな表紙じゃない(笑)(G)
→カーセックスするための車?S−MXが出たのはもう少し前かな(V)
・ガソリン車の買い控えが進み、電気自動車勢いづく→そんなに流行ってない(G)
1997年
・F1が電気へと移行することが決定→あったあった(G)
これで困ったよねえ、音が静かになって(T)
・マクラーレン日立、ウィリアムズソニー、ベネトンパナソニックなどが登場 
・F1実況、8年間努めた古舘からフリーになったばかりのファイヤー福澤に→福澤がまだフリーになってないのは誤算でしたねえ。牧原だってまだ局アナで、「A女E女」だし(G)
→座談会が98年2月なのでこんなつっこみです(V)
エンディング
・横浜ベイスターズとロッテマリーンズの日本シリーズの時間なのでこのへんで→って言いながらあんたカサさしてるじゃん。日本シリーズがナイターってのはあたってるけど(T)
ちなみに、97年の実際の日本シリーズはヤクルト−西武(T)
【Internet版制作者の独り言】
 全体の流れを「環境重視」で予想している大筋は当たっている。けど、実際のところ電気自動車は、価格・パワー・航続距離・電池の大きさなど、まだまだ解決すべき点が多い。メーカーは電気自動車よりむしろ、水の電気分解の逆原理で動く燃料電池車(2*H2+O2->2*H20+電気)の開発を急いでいる。また、電気とガソリンのハイブリッド車(プリウスなど)は市販されているが、そこまでは読めなかったか。
 車種について言及すれば、「オデッセイ」に始まるミニバンブームに全く触れていない。当時は、あんな車が売れるとは思わなかったからかなあ。全然関係ないが、「RVR」や「Kei」が車名として認められるんだから、「セダン」とかいう名の車があっちゃダメ?(フォードの「カー」は「Ka」)
 業界事情に触れるならば、ダイムラーベンツとクライスラーがくっつくなんて話も、そしていよいよトヨタがF1に参戦(2003年から)するという話も、予測できなかっただろう。
 いつか、駆動装置がモーターになれば、「ニッサン日立」「トヨタパナソニック」はありえそう(ホンダマブチ・・・笑)。また、自動走行などのITS分野でも、業界の垣根はなくなるだろう。
 カーナビは、思ったより普及している。立体地図はおろか、電話帳がわりにもなるソフトもある。VICSも便利ですよね。個人タクシーでもつけている人が増えている。せっかくだから、渋滞や規制の情報を、VICSだけでなく、インターネットのHPでもリアルタイムに流して欲しい(単に私が知らないだけ?)。
 都内の渋滞は何とかならないのかなあ。みんな、首都高のことを「首都高架駐車場」って言ってるくらいだし。第二東名ができても都内の改善は見込めないし。高速も下も、環状方向の道路が弱い(鉄道も同様)。だから首都高なんか、都心に用のない車が都心環状線に大量に流れ込み、さらに渋滞を引き起こす。放射状インフラの整備を早くしてほしい。

II−2.フード業界 97.10.22(92.10.22放映)
予想現実
オープニング
・1997年は中華料理が主役の10年ぶりのグルメブーム→というよりはずっと続いているような…(G)
何かがブレイクした、というのはない(T)
1992年
・お約束のやつ(経済白書) 
・イタリアンやフレンチ恐慌、ファミレスからすらも客足遠のく→つぶれちゃ出来、つぶれちゃ出来でまだイタリアンもフレンチもある(G)
フレンチはダメですね。イタリアンはたくさんあるけど(V)
・牛丼屋やもつ鍋屋だけは伸びる 
・手持ちぶさたなために料理だけでなく子供まで作ってしまい、第3次ベビーブームとなる。この時期に生まれた子供は「バブル崩壊ベビー」と呼ばれることになる→大間違いだよ(T)
1993年
・まだ不況。日本人の食生活は世界の流れにもてあそばれることになる。そんな中ファーストフードだけは必死に抵抗 
・マクドナルドは91年のマックチャオ、92年のビーフカレー&チキンカレーに続き「マックヌードル」発売。テイクアウトのために麺とスープは別々。なるとを「マクドナルト」と命名、女子高生の間でブームに→マックヌードルなんかないって。マックカレーで失敗して全部手を引いた(G)
「マクドナルト」が成功してれば関東でも「マック」じゃなくて「マクド」になったかも知れないのにねえ(T)
・続いて屋台路線の第2弾としてミックス玉と豚玉のお好み焼き、焼きそば、おでんをヒットさせる。94年には三が日限定で「マック雑煮」発売 
・各ハンバーガー会社はパテ巨大化戦争へ。輸入牛肉の関税率が50%に下がったため格安牛肉が流入し、豚や鶏以下の値段になるものも→なんだかんだいって牛肉の値段ってここまでは下がらなかった(G)
狂牛病の騒ぎで牛肉市場が冷え込むってのもあったし(G)
・アメリカの牧場を日本企業農協が経営し始め、品質のよい松阪牛や近江牛を大量生産するようになる。そのため骨付きカルビが値崩れする→それはない。未だに高い(G)
・サーロインステーキは、レストランなどでメンチカツと同じ扱いに→なればよかったのに…(T)
・「骨付きカルビ女」=20代はもてまくって高飛車だった女が、30代になって突然値崩れしたこと。「最近彼女骨付きカルビ女だよね」などと使い、流行語大賞受賞 
・魚介類はマグロを中心に値上がり続き、鰯の丸焼きやしじみのみそ汁は料亭で楽しむものに→そんなに上がってない(M)
・サザエさんの歌詞変更→「ヒレ肉くわえたドラ猫」→ないない。でも、サザエさんが続いているというのはあたってる(G)
・牧原曰く、1997年には牛肉の関税は5%だとか→そうだっけ? 調べてないけど(T)
1994年
・景気上向きに→ウソウソ。ぜんぜん上向きじゃない(T)
・外国人労働者再び流入、イラン、タイ、ロシアの順→入ってきたのは中国人の方が多いよね(T)
・ファミレス、GS、タクシードライバーに多く見られる 
・アジアの屋台急激に増加→そういう店はありますけどね…(G)
・KFC、シシカバブーのパーティーバーレル発売、バケツを1バーレルと呼び中東の人にはよく売れる。ラマダン明けの祭りでの売り上げはクリスマス期のパーティーバーレルの売り上げを上回る。→聞いたことないけどなあ(T)
・マクドナルド、上野や埼京線沿線を中心にナンやチャパティーをメニューに 
・ファミリーレストランでは、外国人従業員に「イクラ丼」を頼むと「イラク丼」が出てくるように→「イラク丼」って何だよ(G)
何が乗ってるんだろう…フセイン?(T)
1995年
・日本の景気回復により外国が反発、米国が「米の自由化」を強硬に迫った結果、米の自由化なる→そうだっけ?(T)
米不足でタイ米が流入したのってこの頃だからある意味間違っていない(G)
・ファミレスではウェイトレスがおひつを片手に「ご飯のおかわりいかがですか」と回るようになる→ものすごい米不足だったと思うんだが(T)
・マックはハンバーグ弁当、ケンタはチキン弁当を販売し始める→ないない(M)
・聞いたこともなかった米「あじあこまち」「タイ美人」出回り始める(日本企業や農協がタイやベトナムに水田を持ち作ったあきたこまちの別名)→タイの米が出回るってのは当たってる…か?(T)
・インディカ米や中国の黒い米も売り出された結果、炊飯器で米の品種別の炊き方が可能になり、カレーにはインディカ米を使う家庭も増える→タイ米用のスイッチがついた炊飯器、たしかにあった(G&T)
1996年
・返還を翌年に控えた香港の一流シェフのヘッドハンティングが日本企業で流行、100人から200人が日本の外食産業に 
・10年前のグルメブームで料理界に入った職人が一本立ち 
・上記2つの要因により第2次グルメブームのシナリオ完成 
1997年
・香港返還(RI) 
・香港人シェフにより第2次グルメブーム到来、中(チュン)メシと呼ばれる 
・人気の中国レストランにクリスマスの予約殺到 
・水上レストラン「珍賓」(ジャンボ)年末晴海沖にオープン→それはさすがにないっすね(G)
・麻雀復活、弁髪やカンフーシューズが流行→ケンタ、シシカバブーバーレルに代わり北京ダックバーレル発売→それはなかなか…(M)
北京ダックってバーレルに入れるものか?(T)
麻雀に復活の兆しがあるというのは当たってる(V)
まとめ
・日本人、自らの手によるブーム再来により自信を取り戻す?  
エンディング
・東京ドームで全日本プロレス創立25周年試合、あと数ヶ月で還暦の馬場も登場→馬場が現役でやってるってのを言い当てたのはすごい(T)
この座談会の後、還暦後もリングに上がったが、99年初頭、帰らぬ人となった。合掌(V)
【Internet版制作者の独り言】
 96-97年に、フレンチの低価格化という流れがあった。昔はコースで1万円以上がアタリマエのフレンチだったが、中心価格帯を数千円に引き下げて、若い客層をつかもうという狙いだった。実際、これがうまく当たり、「フレンチは敷居が高い」という従来の概念を切り崩したらしい。でも私は、何だかんだ言ってまだフレンチは堅苦しいというイメージがあり、あんまし好きになれない。
 ファーストフード業界は、順調に成長している。特にマックは、これでもかと言わんばかりに出店攻勢をかけてる。半額セール、値下げ・・・経営も順調で、藤田田はカリスマみたいな存在に言われているらしい。でもマックで正直、美味いとは思わない。味なら、ウェンディーズかフレッシュネスバーガーに尽きる。
 ファミレスは、完全に飽和状態のようだ。さらに、1つの系列がいろんな店を持つようになって(例えば、「すかいらーく」だけでも、「ガスト」「ビルディ」「バーミヤン」「藍屋」とか)違いがよく分かんなくなってきた。ただ、1人でも気軽に入れるファミレスが増えてるのはいいことだ。
 95年頃から気になっているのは、アジア系料理の店が増えているコト。単なる気のせいかな。ビーフンとか、辛いサラダとか、あんまり大きくないお皿で出てくるトコ。東京で言うなら、渋谷や代官山にある「モンスーンカフェ」系のお店。余談だが、「モンスーンカフェ」「ゼスト」「ラ・ボエム」といったグローバルダイニング系列のお店はなぜ、みんな駅から遠いんだろう(自宅からは近いので問題ないが)。
 フード業界と直接の関係はないが、共働き夫婦の増加などで、スーパーの惣菜売場なんかで売られている「中食」に人気が集まっているとか。東京で言うなら、京王百貨店とか東急東横店などデパートの地下、いわゆる「デパ地下」ブームともいえるだろう。1999年の話題は、「環境ホルモン」と「遺伝子組み替え」。
 なお、お酒については「アルコール業界」というテーマが別にあります。

II−3.AV業界 97.10.29(92.10.29放映)
予想現実
オープニング
・どの家庭にも壁掛けテレビがあり、街では3D映画がはやっている 
・地上波のテレビ視聴率、フジ、テレビ東京、TBS、テレ朝、日本テレビの順→このときはフジが日テレに抜かれるなんて思ってなかったんだろうねー。93年からずっと日テレが三冠王だし。フジは上も下も遠い2位(G)
ポケモンか火曜9時の視聴率なんじゃないの?(M)
・長島巨人は最下位を続ける→(少なくとも最終成績では)一度も最下位になってないはずだが…(T)
1992年
・例のやつ(経済白書) 
・売れ筋は大型テレビから25型以下に(RI) 
・93年夏にCD-Iを発表するとフィリップスが発表(今ではみんな当たり前に使っている)→CD-Iなんかもうない。今あるのはDVD(G)
1993年
・夏にCD-I発売。最長72分までのディスクだが録画は不可。少しずつレンタルビデオ店に置かれ出す。巻き戻しがいらない、頭出しができるという利点あり→レンタルビデオ店にない。いや、それ以前にみんなCD-Iを知らない(G)
・「AV女優」は「AC女優」となる→なってない、なってない(全員)
そもそもCD-Iがはやるってところで間違ってる(G)
1994年
・CD-Iの録画可能となる 
・石丸電気やハンター、CD-Iへのプリントサービスを開始→ハンターって今あるのか?(M)
・かつてCD時代の幕あけに坂本龍一がレコードを焼却したのと同様、宅八郎がアニメを始めとするVHSテープ数万本を焼却する 
・コピーしても画質が落ちないため、裏CD-Iが出回る。「センタク屋ケンちゃんリターンズ」など 
・映画館はフィルムからCD-Iに移行、フィルム技師が不要になった結果としてミニシアターが増えていった→映画がフィルムから移行、ってのは無理ですねぇ(G)
ミニシアターが増える、だけは当たってるかな(M)
・映画のヘア規制が弱まりテレビ界にも波及、モッくんがドラマでヘアを出す→テレビではさすがに出てない(G)
・牧原曰く、今ではドラマの武器は主題歌ではなくてヘア。記者会見ではヘアを出すのかどうかの質問が必ず出る、とか→出てくる女優を川島なお美に置き換えれば当たっているかも(T)
その前に川島なお美ブームは読めなかった(G)
1995年
・壁掛け液晶テレビ大流行。風呂場に設置したりトイレに設置したり。トイレに設置された結果、「排便CD」なるヒット商品が生まれる。特に「ウミガメの出産シーン」は大いに受けた→まだ壁掛けのはない(G)
・流行語として「液晶オトコ」。薄っぺらで、角度によって違って見えたりする男のこと。95年の流行語大賞を受賞 
1996年
・ハイビジョン本格化→してないしてない(G)
そもそも、BSや地上波のデジタル化計画で、ハイビジョンの立場自体が微妙になってしまった(V)
・アトランタオリンピック開催(RI)。ドーピング技術の向上により好記録続出、視聴率アップ。 
・20万円台になったハイビジョン売れる。ハイカットシューズで登場して金メダルをとったマラソンの谷口の姿をハイビジョンが映し出した→谷口は金メダルを取ってないぞー(M)
・ハイビジョンは粒子が細かく映像が鮮明なため、小柳ルミ子、八代亜紀、南美希子らは化粧法の変更を迫られる。また、カツラと額のわかれめがわかりやすくなるためにリアリティが失われた結果、時代劇は衰退していく。(画面に映る新聞の「水戸黄門最終回」の配役では、黄門が里見浩太郎、助さんが唐沢寿明で格さんが緒方直人だそうな)→南美希子ねー、最近見ないねー(T)
なんで黄門さまが里見浩太郎なんだ…(M)
新聞の水戸黄門の前の番組、「じみへん」なんですよ(G)
・カキワリのセットが通用しなくなり、セット費用は莫大になっていく 
・16:9のフレーム比率のため、テニスやボーリングなどの縦長スポーツは適さず、   バレーボールやサッカー、バスケットボールなどの横長スポーツの中継が流行 
・そのためルールを変えるところも。全日本プロレス、中継があるときだけハイビジョン用に横長のリングを使用する 
・コンビの漫才はハイビジョン向きでないため、玉川カルテットやチャンバラトリオがふたたび人気を博し、欽ちゃん走りが復活。また、解答者が横並びに座るクイズ番組(クイズダービーII←勝手に復活させるな)や笑点の大喜利などは見やすさから人気になる。一方「なるほど・ザ・ワールド」は雛壇の段差を小さくさせられる→コンビ芸はあんまり見ないが、チャンバラトリオなんてもってのほか(M)
「欽ちゃん走るッ!」は復活したけどねえ…(G&T)
・指でフレームを見るときのために「ハイビジョンフィンガー」登場 
1997年
・BS−4打ち上げ。21チャンネル時代に→打ち上げはしたが、割り当てが問題になっているから進展してない(G)
・テレビ東京視聴率トップに。リモコンが10進法ボタンになった結果、押しやすい「12」が主流になった→10進法ボタンのリモコンはたしかに増えたが、テレ東の視聴率は…(G)
・3D映画流行する。SF物、ハードアクション、スプラッターなど。3Dブームでにっかつロマンポルノ復活。3D団地妻とか→いつ流行ったんだ…?(M)
エンディング
・辞任が決定した長嶋監督の特別番組「長嶋巨人5年間の苦悩」という番組の編集がハイビジョン編集室で行われる→惜しいなあ。98年限りだろうと思われるのに(T)
→これも外れた(笑)
【Internet版制作者の独り言】
 まず、番組中ではほとんど触れられていない「オーディオ」について。言わずもがな、「カセットテープの衰退と、MDの普及」が大きな流れと言える。番組が放送された92年当時でも、既に「エアチェック」はほぼ死語だったけど、今では「ダブルカセット」「倍速ダビング」あたりも死語だよね。カセットも需要が根強かったカーステレオも、MD化が急速に進んでいる。
 一方、アナログプレーヤーは、ベスタクスとかのDJ用は別としても、一定の需要があるようだ。レコードの国内生産は95年くらいに底を打ち、上昇傾向にある。今は国内にプレス会社が1社しかないため、国内アーティストのアナログを買ってもプレスはUKなんてことが良くある。
 テレビでは、ハイビジョン自体の存在価値が苦しい。番組中で触れられた「16:9」は 当たっているが、ハイビジョンではなく単なるワイドテレビですかねえ。壁掛けテレビの普及は、もう少し先かな。まだ高いんだもん。
 ところで、アナログ放送はBS、地上波の順にデジタル化され、現行のアナログ放送は、2009年だったかに放送を終了するはず。一方、CSはデジタル化されており、スカパーとディレクを単純に足すと300チャンネルはある。BSやCSとは別にCATVもある。あんまり多チャンネルで、訳が分からんぞ!
 CD-IやLDは主流になれず、DVDもまだソフトがあんまりない。主流は、依然としてVHSのビデオテープ。DVDはパソコンとの相性も良く、これからかな。一部のTSUTAYAにもレンタルコーナーができた。DVDを再生できるプレステ2の発売で、ようやく弾みがつくだろう。
 デジカメとデジタルビデオカメラがこんなに普及するとは思わなかった。実はこの辺、よく分かんないので、これ以上は書きません。
 あ、1つ忘れてた。98年にCD録音機が発売された。もともと、パソコンとCD-R(RW)ドライブがあれば出来たモノを、パソコンがなくてもCD2CDやRecord2CDでコピーできるようにしたものだ。パイオニア、日本フィリップス、マランツなどから発売されているが、「売れている」という話は聞いたことがない。HMVのレジ脇にもCD-Rのメディアが置かれているが、買っている人を見たことはない。ところでパイオニアの広告を見たら、パソコン用のCD-Rは使えません、と書いてある。しかも、メディアはCD-Rが700円とパソコン用より高い。なんで? 規格としてはイエローブック(だっけ、フィリップスが出している音楽用CDの規格書)準拠だろうから、焼く際の波長やら反射率でも違うの?

II−4.旅行業界 97.11.5(92.11.5放映)
予想現実
オープニング
・ヨーロッパ土産として、ウェッジウッド製の湯呑み茶碗、パリのエルメス本店で買ってきた手ぬぐい、エッフェル塔で買ってきた温泉饅頭などがある→エッフェル塔のあたりに温泉あるの?(T)
1992年
・アレ 
・ビジネス・ファーストクラスの乗客が激減(RI) 
・東京−NY、ロンドンのスチュワーデス固定化(RI) 
・箱崎あたりから同伴出勤するスチュワーデスも登場。また、フライトのスケジュール入り名刺をくばる者も現れ、スチュワーデス芸者化が始まった→ないない…と思うけどなぁ…(M)
・パスポート、小型化(RI)。「パスポートサイズ」のソニーと浅野温子困る→でもなんだかんだ言って今のパスポートに合わせたよねえ(G)
1993年
・コンピュータ管理ができるようにパスポートにバーコードが入れられたが、8月13日金曜日にコンピュータウィルスにより成田空港で大混乱。以後毎年発生するようになり、旅行者はこの日を避けるように→バーコードなんてあったっけ?(M)
それはともかく、成田の混乱ってあったかなあ…(T)
・WorldWalkerやトラベルぴあ、ABROADtoYZ(隔週刊)などの旅行雑誌が創刊される→WorldWalkerは増刊扱いで出ましたね。猿岩石が表紙で(G)
1994年
・京都遷都1200年で、京都を中心に国内旅行がはやる 
・JR西日本、WIN350を導入し東京−博多を4時間50分に(RI)。その結果国内線の多くの客が奪われる→4時間50分程度になったのは確か96年ころだよ(T)
福岡線の飛行機の乗客はぜんぜん奪われてない(G)
・飛行機会社は対抗策として20分前のチェックインを廃止。羽田に「危険ですのでかけこみ乗車はおやめください」のアナウンスが流れるようになる→飛行機は乗らないから知らないけど、こんなアナウンスがあるの?(T)
・オゾンホールが拡大、窓際の席不人気になる。北極周りの便では窓際をディスカウントするまでに→オゾンホールは拡大したけど、窓際のディスカウントはない(M)
・オゾンホールが日本列島を覆い尽くし、流行の水着はなるべく肌を露出しないものとなり、水着写真を撮れなくなったCCガールズやTバックスは解散→オゾンホールは日本列島を覆い尽くしてはいない
Tバックスは解散したが、CCガールズはメンバーを変えて存続(G)
・オゾンホールが及んでいない赤道付近で水泳を楽しむようになり、日本の海で海水浴をする人はいなくなる/font>→オゾンホールにこだわるねえ(V)
・関西国際空港開港(RI) 
・日本人観光客、世界の観光地を腐敗させていく。ハワイは熱海化が急速に進み、ハイアット・リージェンシーは「聚楽」化。各部屋に浴衣が置かれ、ワイキキ通りに浴衣姿の日本人観光客があふれる。莫大な費用を投じて大浴場が作られ、脱衣所にはマッサージ機まで。CMにはマリリンのそっくりさんも登場、「ハイアットよー」→原宿のタレントショップだって激減してるってのに、ねえ(T)
・牧原曰く、今では何度も日焼けサロンに行くよりも一度ハワイに行って焼いた方が格安だそうだ 
1995年
・円高、1ドル100円を割る。EC統合失敗とクリントンの失政が原因→1ドル100円を割る、はあたったねえ(M)
一時79円台まで行ったもんねえ(T)
・国際線の料金自由化がなされ、ツアー料金の値崩れを起こす→国際線の料金の自由化は国内ではされてないんじゃ…(G)
・高級ブランドをコンテナまで使って持ち帰る輩も登場。エルメスは手ぬぐい、ウェッジウッドは湯呑み、ティファニーはシルバーの夫婦箸を作る 
・マキシムのフルコースの締め、焼きおにぎりに 
・飛行機のバス化進む。農協ツアーは旅客機貸し切り、機内ではカラオケも行われる。スチュワーデスは「ガイドさん」「エアガイド」と呼ばれるようになり、離陸時「発車オーライ」と言うように。また、堀ちえみが復活して「エアガイド物語」放送するも、あこがれる女性はいなかった→スチュワーデスという名称がなくなるところは当たってるんだが…(T)
「エアガイド物語」やってくんないかなー(M)
「エアホステス」とか「フライトアテンダント」とか誰も言わないし(V)
・羽田空港拡張。しかし国内線スチュワーデス無人時代が到来していた→ということは今の飛行機って全部セルフサービス? 知らなかった…(T)
たまに、自分の席に「スチュワート」しかやってこないときもある(V)
・牧原曰く、スチュワーデスのステータスの低下でいちばん困ったのは野球選手で、今では故障で入院した病院の看護婦さんに手をつけるようになっているとか→それはともかく、最近は確かにスチュワーデスと結婚する野球選手は少ない(T)
1996年
・スペースシャトル民間人を乗せて出発(RI)→RIのくせに間違ってるぞ(T)
・セーラーズ社長三浦静加、日本人最初に搭乗('88に1500万円で購入、整理番号188番)→そんなわけでまだ行ってない(T)
「セーラーズ」っていう響き、聞いたの何年ぶりやら(V)
・「宇宙の歩き方」創刊 
・JRが頑固に値段を変えないため、値段が高すぎて国内旅行に行けなくなり、新婚旅行の人気ベスト3は京都、沖縄、北海道に→それはウソだろう。なんだかんだ言ってもまだ海外の方が人気(G)
国内旅行が高いところは当たってるけど(T)
1997年
・香港返還。しかし香港のブランド品はすべて日本人に買い尽くされていてすでに魅力はない 
・今年の人気はスペースシャトルに集中、月面の土産物屋に近々「萩の月」が置かれる予定 
まとめ
・旅行は人を謙虚にするといったフランスの作家がいたが、日本人にはあてはまらない。宇宙旅行がそれをさせてくれるかもしれないので、宇宙旅行が発展することを祈らずにはいられない→前半は当たってるよなあ…(全員)
エンディング
・今ではランドセル程度の小さな荷物で海外に出かける人が多数で、荷物の量に比例して夢も小さくなっている→それはどうかな(M)
・大分のオートポリスでF1アジアグランプリが開催。片山右京が3位以内に入れば日本人初のワールドチャンピオン→ないないないない(G)
右京は結局2年目以降ぱっとしないまま終わっちゃったしなあ(T)
そもそも、オートポリス自体…(V)
【Internet版制作者の独り言】
 成田から出国した日本人の数は、97年までは順調に増え続けていたはず。バブル後もOLは海外に出掛けてたし、猿岩石なんかの影響があったかどうか知らないけど、アジア方面への旅行者が増えたようだ。でも98年、不況の影響で、毎年増え続けていた出国者がついにマイナスに転じたとか。
 リピーターが増えているのも、最近の特徴だろう。そのため「航空券+ホテルのみ」とか、観光ではなく滞在型・目的型の旅行が増えている。猿岩石に続いたドロンズやパンヤオ、チューヤン+間中瞳も、貧乏旅行が増えた原因? まあ、日本人がそれだけ旅慣れてきたということかな
 格安航空券はこの7、8年でさらに安くなった印象がある。時刻表に出ていた正規料金の高さを見て驚いたくらいだ。最近はエアラインも、マイレージがたまる正規の割引チケット(JAL悟空とか)を導入して値下げ競争に参入している。でも、過度の値下げは航空会社の収益の悪化につながる。安全面のコストが削減されないといいのだが。
 国内では、大手より安い運賃を売り物にしたスカイマークエアラインズ(HIS系)やエア・ドゥが参入した。でもスッチーの写真集なんか、普通売るか? そんな意味で、番組中の「スチュワーデス芸者化」は、ある意味当たってるかも。そのうち、CDでも出したら。中森明菜のカバーで「南ウイング」とか。
 JR東日本はここしばらく、消費税率アップ時を除いて、運賃値上げをしていない(JR他社は知らない)。軽井沢−横川間の在来線廃止など、地方が犠牲にされているとはいえ、評価すべきだろう。700系のぞみ(カモノハシ)が走れば、東京−福岡も何分かは短くなる。でも、数分早くするよりも安全対策に目を向けてほしいと思う。8割を占めるという東京−福岡間の飛行機客を、ほんの数分の短縮で奪えるとは思えないし。トンネルのコンクリートに布切れが混じっているなんて信じられないよなあ。
 さらに納得がいかないのは、青春18きっぷがバラでなく1枚に集約されてしまったことだ。やることがケチ。ですから、旧国鉄の莫大な債務を返すのに自分のお金を使われるのは嫌なので、タバコは吸いません(意味不明)。
 そういえば、AB-ROADにも広告を出していた「ジェットツアー」や「四季の旅社」が倒産しちゃった。激しい値下げ競争についていけなかったのだろう。
 ペプシが、「2001年宇宙の旅」を現実化させる・・・のか? そして2050年には、「地球寄ってく?」が合い言葉になるかもしれない。

II−5.アルコール業界 97.11.12(92.11.12放映)
予想現実
オープニング
・世界的な低アルコールブームがあったため、「酔った勢い」がなくなって人口が激減し始めたのだが、「オールドウォーター」によって救われた→オールドウォーターって出ましたよね。アルコール分7%くらいで(V)
そう。まさしく「水割り」で。これは当たってます(G)
まだあるの?(V)
1992年
・ナニ 
・特に影響を受けていたのはアルコール業界。不景気で客足が遠のき、銀座では次々と店がつぶれていく有様95-96年あたりから、DJおねえさんのいる高級クラブは厳しい。タクシーでなく、女の子を終電までに返すようにするのが増えた。向島や柳橋、赤坂の料亭街もお寒い。(V)
・「低アルコール化」が世界的な潮流→世界的かどうかはともかく、ビールとかはたしかに低アルコール化しましたよね。いわゆるライトビールとか、日本酒の度数の低いやつとか出て(M)
1993年
・二十歳になった宮沢りえ、キリンラガーのCMに登場(RI) 
・酒類の「参考価格」撤廃(RI)により、人々はディスカウントショップに酒を買いに行くようになり、酒屋のご用聞きがいなくなった。その結果として「サザエさん」から三河屋さんが消えた→消えてない、消えてない(G)
が、街の酒屋は苦しい(V)
・「買い出し」で買うようになったため瓶ビールが消え、お酌の文化がなくなる。また、栓抜きがなくなってしまい、凶器として使ってきたアブドラ=ザ=ブッチャーは引退を決意せざるを得なくなる(引退試合は馬場と東京ドームで)→引退はしたよね? 最近そう聞いたような気がするんだけど(T)
・低アルコール化の波は高まり、アルコール業界はますます冬の時代に 
・健康志向・カラオケブームで喉を気にするあまり、アルコールを控えるように→僕、アルコール入れないと歌えないんですけど…(V)
・花見の場所がイラン人に占領された結果、花見によるアルコールの消費が激減 
・ウィスキーを主力とするサントリーが窮地に陥り、Jリーグ最初のサントリーシリーズでビールかけに代わり「オールドかけ」が行われる→もったいねー(V)
でもこれやったら絶対いい宣伝になりますよねえ。…で絶対読売新聞に投書が来る(G)
・「ワンフィンガー」「ツーフィンガー」から「ワンハンド」「ツーハンド」に→そんなにグラスに注がないっつーの(G)
・その一方、ダイアナ妃が離婚後酒浸りとなったことにより、「失恋は酒浸りでリフレッシュ」がブームになり、女性は酒をがぶ飲み→女性の飲酒量が増えたのは当たってるかも(M)
故・ダイアナかぁ…(T)
・牧原、「ダイアナの涙」(当時女性に大ヒットしたらしいカクテル)を取り出す→知らない、知らない(M)
いや、それは女性じゃないから(笑)(T)
なんか、チャーミーグリーンがとか入っていそうな色ですよねぇ(V)
ナテラとか(G)(わかる人のみ笑)
…今度頼んでみようかなぁ(笑)(M)
気の利いたバーテンなら作ってくれるかも。勝手に(V)
1994年
・日本の経済が未だ立ち直らないために人々は笑いを求め、吉本はお笑いクラブを全国展開→チェーン展開…惜しいなあ。劇場は確かに展開してるよねえ(M)
今度新宿に大きいの作りますしね(G)
・カラオケボックス衰退するが、VRを盛り込んだゲーセンが流行。ゲームに集中するためにアルコールはやはり飲まれず、アルコール離れ止まらず→カラオケって今めちゃめちゃすたれてますよね(V)
でもゲーセンもそんなに人いないぜ(T)
・すでにタバコのTVCMは禁止されており、アルコールもタレントがそれを飲むシーンも禁止となる。その結果、和久井映見の台詞は「うまそうなんだな、これがっ」に→惜しいなあ。タバコのTVCM禁止は97年だった(T)
酒を飲むシーンはまだOKですね。薬はダメだけど(G)
・健康志向の高まりから、世界中の人々がアルコール離れをするようになる。そして「酔った勢い」という状況が作られなくなり、その結果世界の人口が減少。ここにいたって人類は種の保存のためにアルコールが必要であることに気づく→この番組の「世界中」って所詮は日米だけなんだよなあ。視点狭すぎ(T)
・しかし、「あぶさん」最終回(酔っぱらいの主人公にリアリティなくなる)とディスコ「GOLD」閉店(RI)が重なり、アルコール業界は凍り付く 
・牧原曰く、この年がアルコール業界どん底の年だったそうな→ボジョレー・ヌーボーとか言って狂ってたのは92年ごろだったのにねえ(V)
今でも狂ってるのは川島なお美くらいですけどね。あと江川(G)
→とか言ってたらワインブームが作られてしまってびっくり(T)
1995年
・日本経済に復興の兆しが現れ、サラリーマンが酒場に帰ってくる 
・しかし低アルコールになじんだ人々には受け入れられづらく、そのため「オールドウォーター」が誕生。アルコール度3%、1缶150円とビールよりお得だった。ただし、実際には1992年から発売を企画していたのだが、税率の問題で商品化できていなかったもの→実際のものは195mlくらいでアルコールは5〜7%くらい。値段はもう少し高かったはず(G)
・二番煎じとして、ハーパーウォーターやニッカウォーター登場→ニッカのも確かにあったよね。でも流行らなかった…(M)
・ビール業界も低アルコール化に対応、「一番絞り」ならぬ「絞りかす」登場→なかったなかった(M)
・「TokyoWalker」から「TokyoDrinker」発行、創刊号の表紙は横山やすしだったが瞬く間に廃刊→いいなあ、読みたいなあ。表紙がやっさんの本(笑)(M)
あっという間に廃刊かぁ。道理で見なかったわけだ(T)
・牧原曰く、この後来る「中メシブーム」がアルコール業界をさらに勢いづけることになるらしい 
1996年
・「水割りウィスキー」が世界にも広まって「酔った勢い」も復活、人口増え出す→そうかぁ、それでサムロ奈美恵も…(G)
・何でも薄くすることが流行し、「水割り男」(時間が経ったらお金と愛のかけ方が薄くなっていくような男、の意味)が流行語大賞を受賞→この回からこの言葉の「使用例」が長くなるんですよね(G)
(詳しくはIV参照)
・返還を目前に控えた香港からのシェフの流入で「中メシ」を中心とした第二次グルメブームが起こり、年代物の中国酒流行する 
1997年
・防衛庁の移転(RI)、都営12号線環状線部分の「麻布十番」駅開業(RI)などがきっかけとなり、六本木復活→いや、まだ防衛庁は移転してないぞ。環状線だってできてないし…(全員)
・二十歳となった観月ありさ(RI)、「キリンラガースーパーライト」のCMに出演、ビール業界が活気づく→観月ありさって…でもビールの宣伝は出てないよねえ…(M)
しかし、こんだけアルコールの話をしてるのに「ウメッシュ」の話はまったく出ないんだねえ…(T)
「カクテルバー」だってかなり売れたのに…(G)
まとめ
・なぜ人類は酒を飲むのか?答えはわからないが、人生を忘れるためのものでなく、人生を加速させるためのものである 
エンディング
・酒と人間とは、たえず戦いたえず和解している仲のよい二人の闘士のようだ――ボードレール 
・横綱になった貴花田のパーティが開かれる。近頃りえ夫人との不仲説が絶えない。→りえ夫人…(一同失笑)
「貴花田」…(同上)
【Internet版制作者の独り言】
 猫も杓子も「目指せソムリエ」。ワインブーム、私にゃよく分かんないから解説はなしよん。私は、元祖1円ワイン(1cc=1円くらいの低価格ワイン)である「赤玉ポートワイン」で十分です。フランスワインもチリワインも区別がつかん!
 最近、サントリーの「ホップス」のような発泡酒が売れているんだよね。麦芽比率を下げることで、税率を下げ値段も下げているのかな。まあ、頑として発泡酒を出さないアサヒの姿勢には、頭が下がりますが。
 子供の頃は、「ビール=キリン」のイメージが強く(単に私の親がキリンしか飲まなかっただけ?)、キリンのイメージは絶大なものがあったけど、ついに98年、純粋にビールオンリー(発泡酒を除く)の出荷量を比べるとアサヒに抜かれてしまった。「スーパードライ」ってすごいよね。一方のキリンは小売店相手に殿様商売していたらしいからねぇ。「ラガー」って、95年頃に熱処理から生に変わったんだけど、効果がなかったってことかな。
 日本酒は、「特級」「1級」「2級」の区別がなくなり、「上撰」「特撰」などという呼び名に変わって意味不明。また外圧により、焼酎の税率が引き上げられた。
 ところで、河内屋みたいなお酒のディスカウントショップが広がって、便利になったのをとっても感じる。とにかく安いし。車で乗り付け、缶ビールを何箱も買う人をよく見ます。渋谷の宇田川町の河内屋、輸入物の怪しいリキュールがたくさん並んでいて好きです。この回、「オールドウォーター」の件と「酒屋のご用聞きがいなくなる」の件、見事に当たってます。
 森高千里の「紅茶とジンでイギリス人・・・」が妙に懐かしい今日この頃。

II−6.学校 97.11.19(92.11.19放映)
予想現実
オープニング
・受験生の数は激減。97年は90万人。受験地獄・受験戦争という言葉は存在せず、夜食としてニーズの高かったカップラーメンの売り上げは急落、深夜ラジオの中止などが起こった→深夜ラジオ打ち切り?(M)
却ってNHKなんか24時間やってるくらいですよ(V)
1992年
・いつもの 
・第2次ベビーブームの121万人(史上最高)が大学受験したが、その後は減少する一方→これは当たってる。98年で90万人強(T)
1993年
・小学校の生徒数激減(RI)→1人の子どもに親がよりお金をかけるということ。そのためハンティングワールドのランドセルを背負った新入小学生などが登場。ほかにルイヴィトンの上履き(女子)やシャネルのシャーペン(男子)なども人気。持ち物検査ではセリーヌのハンカチを出してくる始末→売ってるか、こんなの?(M)
・『小学6年生』廃刊、『小学5・6年生』創刊。しかし翌年には『小学4・5・6年生』になる 
・サッカー人気などもあり、リトルリーグのチーム数激減(RI)。
彼らが高校生となる2000年には高校野球は人気が急落すると予想され、高野連では全国大会を駒沢野球に移す計画を進めている
→子どもの数は減ってるし、確かにサッカーの方が子どもには人気がある(M)
高校野球の駒沢球場はないですよねぇ(G)
・宮沢りえを「ごっつあん」した貴花田にあやかろうと、高校生の間に相撲ブームが起きる。フジテレビは春の高校バレーに続き冬の高校相撲の中継も始めて人気に拍車をかけ、またバボちゃんに倣ってスモちゃんを作り、イメージソングも作ったもののその形がかわいくないので人気は出なかった→相撲大会の中継? ないない(M)
・相撲ブームにより、大相撲にもドラフト制度導入→ドラフトなんかやったら、1巡するのに何時間かかるやら…(T)
1994年
・生徒数の減少を多角経営で乗り切ろうと、早稲田大学内に『リーガロイヤルホテル早稲田』オープン。全130室、すべての部屋にFAX付きで、早稲田カードがあれば学割あり(RI)→これは本当ですよ。早稲田のOBなら割引、とかがあるんです(G)
・大学のテレビCM急増。日大は「文学部なら200万円、理工学部なら150万円、3学部まとめて受験すれば1学部ただ」というCMで話題に→ローカルとかだと地方の大学がちょこちょこやってはいますけど…(G)
日大のCMはさすがに見ないなあ(M)
・ほかにも、入学すれば自動車教習やスキューバライセンスがついてくるなどの特典をつける大学も 
・イメージアップをねらい、OBの有名ミュージシャンに校歌の作曲を依頼する学校増加。立教女学院は松任谷由実、青山学院大学は桑田佳佑など。拓殖大学にはOBが所ジョージくらいしかいなかったので校歌としては使いづらかった→社歌を作るってのは一時増えましたけどねぇ(V)
ユーミンはどっかの高校の校歌は作ってましたよね(G)
東大は小椋佳か?(T)
いや、オザケンがいますよ(G)
加藤登紀子とか(V)
レコーディングは高田麻由子で(T)
GS調ならすぎやまこういち(V)
・郊外の私立大学のキャンパスは入学者数減少に悩む。中央大学の八王子キャンパスは廃墟化、青学の厚木キャンパスも→八王子キャンパスは確かに人減ってますよ。ようやく「都内」と言いながらイナカだということに地方の人たちが気づき始めたらしくて(G)
・地方の国立大学は過疎化進む。ニュースステーションでドキュメンタリーとして特集(例:「佐賀大学2人だけの卒業式」「岩手大学2人だけの運動会」)し、日本中の涙を誘う→佐賀大学の奴は見たかったなあ。94年3月かぁ…(M)
佐賀大学に失礼だっつーの(G)
・牧原曰く、佐賀大学は去年長崎大学と合併して「佐崎大学」になったとか 
1995年
・受験生の減少により、世の中から受験戦争という言葉がなくなる 
・1日が26時間あるつもりで勉強せよ、という早稲田予備校の「13時時計」がなくなり、かわりに「11時時計」が登場。ゆとりある受験生活を訴える→そうだったのか。そういえば最近あっちの方行ってないから…(M)
・予備校が存亡の危機を迎え、「キンピカ先生」が地味になり周囲の同情を呼ぶ 
・生き残り策として、食堂に一流ホテルのシェフを招いてメニューを充実させる予備校などが登場。「フルコースを食べて実力をフルに発揮しよう」など 
・生徒をキープするため、小・中・高・大の一貫教育を行う学校が増加。飛び級により13才の大学生が登場。「13才の女子大生ヌード」が好評に→98年になってようやく17才の大学生が現れた程度じゃなかったっけ(T)
千葉大(V)
・社会人に門戸を開く大学急増、人妻女子大生も増加→「人妻女子大生ヌード」も人気 
・上2つにより、第2次女子大生ブーム到来。まっさきに目をつけたフジテレビは「オールナイトフジ95」をスタート→オールナイトフジリターンズとかいうのはあったけど…(T)
1996年
・教育システムに大変革。入学は10月、入試は9月になったため、合格電報の内容、「サクラサク」は「マツタケミノル」、「サクラチル」は「モミジチル」に→変わってません。10月入学を部分的に取り入れたところはあるけど(T)
・大学入試の解答がすべてパソコン入力となり、マークシートなくなる→キーボード入力の試験なんか見たことないぞ(T)
・女性にとって、より便利な男が現れたため見向きもされなくなった男を「マークシート男」と呼ぶようになり、新語大賞に選ばれる 
・海外と同じ入学時期になったため、海外留学ふたたび増加。それにともない、海外への流出を補うため海外分校の創設ラッシュ。慶応パームスプリング校やマイアミ聖心女子大学など→いつの間にできてたんだろう(T)
1997年
・大学の卒業生減少、就職は学生の売り手市場になり、青田買いは大学3年の秋まで繰り上がる。旅行会社が飛びつき、1年に3回の卒業旅行を行う者も増加→買い手市場が続きっぱなしなんだけど、青田買いの繰り上がりは当たってる。就職協定が撤廃されたからだけど(T)
まとめ
・人口減少という過酷な砂漠にいる教育産業にいまだオアシスは見えないが、重要なのは「教育はビジネスではない」ということ。教え受けた人間が作る社会に利益を求めるべきであり、彼らがきっと砂漠をオアシスに変えてくれる 
エンディング
・教師の失業が問題に。この番組のADもついこの間まで国語教師で、日本一漢字に強いADである 
・これから夫のジェフがプロデュースした松田聖子のコンサートに行く→どうしてもジェフと結婚させたかったらしいなあ。ううむ(T)
【Internet版制作者の独り言】
 少子化は教育産業の最大の課題だ。
 だが、マイナス材料だけではない。高卒者の進学率は、特に女子が伸び続けている。4大、短大、専門学校と選択肢も増えている。高校生の就職戦線が、大学生以上に厳しいという現実も背景にある。
 私大にとって入試は、一度に数億〜数十億のまとまったお金が得られる重要イベント。受験生の減少も、経営に影響を与えているだろう。
 こうした流れを受けて、私学は生き残りのために差別化を図りはじめた。大学を例にとるなら、慶応の藤沢(SFC)や会津大学がいい例。入試をタダにするなんていう東北の短大もあった。逆に、特徴のない私大や地方の国公立は苦しい。
 「2009年には志願者の全員が入学できる」とする国の試算もあるけど、これってさあ、「数字上、平均倍率が1.00倍になる」だけの話だよね。「全員が希望の大学に入学できる」、とは誰も言ってないはずです。
 話は変わるが、一部においては「お受験」は相変わらずブームのようだ。はっきり言って、アホみたい。親のエゴを4歳とか6歳の子供に押し付けてどうするのだろう。偏差値の高い大学から大企業や官公庁に進むことに対する神話なんて、もう過去の遺物なのにね。
 今の高校生は「蛍雪時代」なんて雑誌を知らないだろう。小学生向けの老舗雑誌、学研の「学習」や「科学」も、部数は一時の数分の1らしい。そのかわりみんな、四谷大塚や伸芽会のテキストでも買ってんの? そんなもん買わんで、ポケモングッズや点取り占いでも買いなさい。
 今は、進学したがる人が増え続けているが、いずれ番組で予想していたように、少子化で進学が楽になる時代がくるだろう。その時に、大学や予備校が本当に正念場を迎えるのだろう。

II−7.ファッション業界 97.11.26(92.11.26放映)
予想現実
オープニング
・1992年には不況に苦しんでいたファッション業界も、1995年、経済的に余裕があったアジアを中心に勢いを取り戻す。今年のファッションの発信地はソウル。「an・an」のソウル版「アンニョン・アンニョン」が創刊された→金融危機の発生はアジアからだったよなあ…(T)
1992年
・白書 
・不況で着飾る機会が減ったため、この年の流行はカジュアルなもの。その中でもユニセックス化したものが流行し、その流行はその後数年間続くが、ファッションが「異性の心をかきたたせて人類の子孫繁栄に寄与する要素」であることを考えるとそれは人類繁栄の大きな障害になる 
1993年
・女性ファッションのユニセックス化の広がりにより、雑誌の世界にも新しい波として男性誌の女性版が登場。「ポパイ・ファム」など。ただし内容は「アンアン」とほぼ同じ 
・同様に、男性ブランドからファムブランド登場。中でも奇妙なのは「アニエスbオム・ファム」。行って帰ってきている 
・若い人々がこぞって足を運んだのはカジュアルファッションの宝庫、上野のアメ横。人気は渋谷や原宿を大きく上回り、「アメ横カジュアル」略して「アメカジ」も登場。修学旅行生も竹下通りではなくアメ横に行くようになり、タレントショップも多く移転した→移転はともかく竹下通りのタレントショップが減ったのは事実(T)
・小学生の髪型がおしゃれになり、サザエさんにも変化。カツオの髪型は長髪になり、カツオとワカメの区別がつかなくなる→いいねえ、ロンゲのカツオ・のび太(V)
・大人の間には「ヒラリーカット」流行。間違えてブッシュ夫人の髪型にする女子大生もいて大恥をかく 
・牧原曰く、結婚式の際にもウエディングドレスではなくタキシードを着る女性が現れたらしい 
1994年
・オゾンホール拡大、日本列島をつつみこみ大量の紫外線がそそぎ込むようになり、皮膚ガン患者急増 
・女性の肌がボロボロになるほど女性を苦しめる男を指す「UV男」という言葉が流行、新語大賞を獲得→97年にはタケノウチ・ソリマチもどきのVネックを着た「V男」くんが流行りましたが(V)
・ヒット商品番付にもUV製品がランクイン、化粧品業界笑いが止まらず 
・しかし、化粧品に抵抗のある中高年の男性はUVカットのストッキングで顔を守るようになり、街を歩くとき、銀行強盗と間違えられやすくなる→いまどきストッキングをかぶった強盗っているのか?(T)
・ハイレグ・Tバックから全身布だらけの水着に 
・昼間素肌を守る反動から、夜は肌を露出させた服を着たくなり、男は男らしく、女は女らしい服装にかりたてる。→う、大外れ。ますますユニセックス化は進んだ(V)
・1992年、アン・アンの特集で髪を切った女性たちが髪を伸ばし続けた結果この年あたりに生えそろい、そのためワンレングスの人気が復活。これがユニセックスを淘汰して再びボディコンが流行、連鎖的にディスコブームが到来する(奇しくもマハラジャオープンから10年目)→そうなんですか? そっか、ボディコンってまたはやったんだ…(T)
→ロンドクラブ(赤坂)のボディコンナイトが大好きな奴がいたなあ。すでに主流はクラブに移っていた(V)
1995年
・景気が回復。人々の懐が暖かくなって、女性は派手な服を着て金持ちの男を捕まえるようになる。おねだりの主流はオートクチュールで、特に人気なのは森英恵。結果、従来の蝶だけでなくトンボやカブトムシ、カマキリなどをデザインしたものが作られ始め、さらに人気を得る 
・牧原曰く、オートクチュールに給料すべてをつぎ込む者や、オートクチュール破産をする者すら現れたという。フリーになってよかった、と思ったとか 
1996年
・オゾンホールのさらなる拡大で、なるべく紫外線を受けない時間帯に通勤したいという国民の意思を反映してサマータイム導入。→一部の人々は強硬に主張してるけど、導入される気配なし(T)
・夜の自由時間が拡大したため人々は夜のファッションに凝るようになり、男は男らしく、という傾向から付け胸毛流行。アートネイチャー大儲け→エクステンションは確かに流行した(V)
・体毛への関心、アンダーヘアにも及び、アンダーヘアカタログが大ヒット。アンダーヘアスタイリストが注目され、モッくんや樋口可南子を手がけた渡辺サブローは一目置かれた存在に。ちなみにこの年の流行はワンレン 
・貴花田とりえ夫人の夫婦ヌード写真、「めおとサンタフェ」発売。撮影は篠山紀信→あーあ(T)
・ECの統合失敗でヨーロッパのブランドにも翳りが見え始め、ファッションの中心は経済力のあるアジアへと移りつつあった 
1997年
・香港返還(RI)。香港の一流ファッションデザイナーは大量に日本に流入→それはともかく、この回のRIはこれ1個。よく考えたもんだ(T)
・「ソウル・コレクション」世界の注目を浴びて開催 
・マガジンハウス、韓国版アン・アン「アンニョン・アンニョン」創刊。「セックスできれいになる」は完売、翌週の「キムチできれいになる」も完売したとか→あるの? もしかして?(T)
・東京ではチャイナドレス風のボディコンやスパンコール、弁髪が大流行。しばらく流行りそう 
まとめ
・裸で生まれ、裸で死んでいく人間がどうしてこんなにファッションに執着するのか? それは、人類には羞恥心があり、また、種の保存という本能があるから。しかし、今やファッションはメディアに支配されており、人類はそれに流されるまま。そろそろその愚かさに気づく必要があるかも 
エンディング
・ファッションのトレンドは振り子のようなもの。左に行ったと思えば右に、右に行ったと思えば左に行くというだけで、同じレールの上を行ったり来たりするだけ。それがちょっとずれただけで時代遅れと言われる 
・これから「読売ヴェルディ」の試合。気になるのはりさ子夫人とのごたごたが続いて調子を落としているカズではなく、異例の新人木梨憲武選手。PK職人といわれた腕がプロでどれほど通用するのか楽しみ 
【Internet版制作者の独り言】
 エンディングにあるように、ファッション自体は振り子のようなものだ。おそらく番組のスタッフも、これほど予測のしにくかったテーマはないだろう。逆にそれだけ自由に予想できるということでもあるが。
 バブル期までは、「全体が一つの流れにあり、みんなと同じブランド品を買う」傾向があったように覚えているが、バブル後はファッション全体の流れが非常に多様化し、その中で自分の好きな格好をする人がすごく増えているような気がする(ただ、それぞれの流れの中にももちろん流行はある)。だから例えば、表参道あたりを5人の女の子グループが歩いていたとして、5人のファッションがCUTIE系とZipper系とJJ系と装苑系とVERY系(ちょい年齢高め)とバラバラでも、あんまし違和感がない(ん、やっぱ変か?)
 今はなき雑誌「流行観測アクロス」と自分の記憶をもとに、93-97年をキーワードで振り返ってみよう。独断のため、かなり若い層に偏っているが、
 93年…アウトドア系(LLビーンなど)・グランジ・60-70年代古着
 94年…ボーダー・スーパーモデル・シャネラー・カマ男(いしだ壱成系)・裏原宿・インディーズ系
 95年…ニューヨーク系?(CK、DKNY)・クラブ系・コマダム
 96年…アムラー(コギャル系の確立)・アンナ系・ヒッピー
 97年…男のモード系ときれい系(ポールスミスやトラコンなど)・マニアック系・パフィー娘・裏原とインディーズ系のブームはなおも続く
 って感じ。これだけ見ても、「次に何が来るか分からないファッション予測の難しさ」が分かるような気がする。
 98年の夏は、それまではコギャル系が中心だった女の子の肌の露出が一般(?)にも広まって、キャミソールやスリップドレスが流行した。ある日、自分の彼女もキャミソールの2枚重ね使いで現れ、周りの目がとても気になった。
 高校生パワーはすごい。ルーズソックス、制服ファッション、男子高校生ブーム。ギャルファッションも、「ラブ・ボート/ミ・ジェーン」の第1期→「セシル・マクビー/アルバ・ローザ」の第2期→「エゴイスト/カパルア」の第3期と、流れとして確立された。彼(女)向けの雑誌もここ4、5年ですごく増えた(エッグは休刊するが)。OL層と比べて購買力は少ない(はず)だか、流行に与える影響は大きい。
 ただ、一般マスコミの報道はおかしい。10台後半〜20台前半の女の子がみんなギャル系ファッションをしているかのような報道が目に付く。2000年に入り出現率が大幅に減った「ガングロ」や「ヤマンバ」だが、最盛期でも実際にそういう格好をしていたのはごく一部。ファッション関連のサイトでは、ギャルファッションは完全に無視されている。多くの健全な皆さんは、マルキューじゃなくて、パルコとかBEAMSとか20471120とかキャンディーストリッパーとか(後半2つは苦しいか?)でお買い物をしてますよ。
 95年ごろのは、人気のあまり、「エアマックス狩り」「Gショック狩り」も起きた。レア物ブームの一環と言ってもいいだろう。同じころに「ヴィンテージジーンズ狩り」も実際にあったとかいう笑い話を聞いたが、狩られた人は交番までどうやって行ったんだろう? まさに現代の追い剥ぎ?
 これだけ書いても、全体の流れのほんの一部に過ぎないなあ。もっと上の年齢層の話とか、フリマやアウトレットの広がりの話とか、ヘアスタイルの話とか、カリスマ美容師やカリスマスタイリストとか、全く触れていないことはたくさんありすぎます。それだけ、ファッションのサイクルが短いことと、多様化・細分化が進んでいることの表れなんですね。

II−8.電話 97.12.3(92.12.3放映)
予想現実
オープニング
・グラハム・ベルによる電話の発明が1876年。しかし今日のテレビ電話の普及には、ベルばかりでなく5年前の人々も驚くだろう。92年から94年までは携帯電話が驚くほど発達し、近年はテレビ電話が大人気。90年代最大のヒット商品と言っていいかも→携帯の発達は正解なんだけどねえ(T)
1992年
・まだやるかアレ 
・電話は音声しか交換できないもので、「もしもし」という言葉を使っていた。テレビ電話は100万円以上し、会議でしか使われていない 
・不景気の影響で長電話を控えていた 
・92年まで、人類のコミュニケーションは稚拙なものしかなかった 
1993年
・三井物産、英マルコーニ社の「ビデオフォン」を約20万円で発売(RI)。電話料金も普通のと同じだったので単身赴任者や地方出身の女子大生によく売れた 
・この年の主役は携帯電話。この年から電話機が買い取り制となり、家電メーカーがこぞって参入。KENWOODやパナソニックの参入はもちろん、ブランドものやキャラクターものなどが続々と登場、人気を博していく→おや、当たってるじゃないか。でもKENWOODって出したっけ?(T)
今はJ-PHONEの藤原紀香モデルがある。93年当時は???(V)
・街にはさまざまな携帯電話があふれ、中には1人で何台も持つ人が現れて売り上げに貢献 
・人々はデザインだけでなく機能にもこり、BOSEのスピーカー内蔵のものがよく売れたりした 
1994年
・この年も主役は携帯電話。しかしツーカーセルラー東京と東京デジタルホンの参入により生き残りをかけた熾烈な戦い開始。値引き合戦で普及に加速、多くの小学生がクリスマスプレゼントに携帯電話をおねだり。ついには、教室に「授業中は携帯電話の電源は切りましょう」という標語も登場→値引き合戦はもうちょっとあとだったねえ(T)
・電車の中で携帯電話を大声で話していた男性がほかの乗客に刺されるという事件発生→確かにこの手の事件があったと思うけど、この年だったかなあ(T)
・電話を使ったホームオートメーションが普及、いたずら湯沸かしが流行。中にはタイミングよく沸いていてありがたい思いをする人も 
・牧原曰く、友人が「携帯すりかえナンパ」が得意だったとか。内容は略。のちにレンタル携帯電話の女性に手を出し、電話を紛失するなどひどい目にあったとか 
1995年
・このころ、ISDN回線のテレビ電話発売(RI) 
・テレビ電話普及に最も困ったのが長寿庵。「今出ました」が使えなくなった 
・一方、ホテトルの常連客は大喜び。チェンジの際のタクシー代が不要になったため 
・テレクラでも、すっぽかしが消滅。新宿のアルタ前でそわそわする男性激減 
・アダルトもののテレビQ2流行し、アダルトビデオ消滅。AV女優は「AQ女優(アダルトQ2女優)」に名称が変化→テレビ電話もないのにこんなことあるわけなし。それはそうと、Q2の規制ってちょうどこのころだったんだっけ?(T)
・NTT、104案内の顔出しを開始。しかし104ナンパまでは予想できず→104が値上がったのは困る(ヘビーユーザーのV)
・保留ビデオシリーズ人気 
・留守番電話の映像にも凝るようになり、石丸電気などの大手電気店で留守番電話用の映像のクロマキー撮影サービスを開始、人気に 
・ビデオ留守電により、「ピー」なくなる 
・テレビ電話により「もしもし」の必要性もなくなるが、愛着もまだ残る。「モシモシ女」という流行語誕生。それまでの付き合いが長かったため、別れてもつい昔の男を思い出すような未練がましい女を表す。モシモシ女はこの年の流行語大賞を受賞、モシモシ男は銀賞を受賞 
1996年
・PHPサービス開始、コードレスホンを使って屋外で話せるようになる→商標(だったっけ)の問題でPHSになりました。95年頃じゃなかった?(T)
うん、確か95年秋だったような気がする(V)
・しかし、アンテナのまわりにコードレスホンを持った人々がたむろするという奇妙な光景が見られるように→そこまで電波弱くはなかったような…(T)
・東京ラブストーリー2での「テレホンチュー」が人気になるなど、セックス以外のデートはすべて電話で済まされるようになってしまい、打ち合わせなどもテレビ電話利用となるために喫茶店は廃業に 
・テレビ電話の普及の結果、自宅での化粧が流行 
・テレビ電話が普及し始めた頃はぬきうちテレビ電話ですっぴんの顔を確認する男性が登場。それに対し緊急時に備えての仮面が発売されて重宝がられたが、こうした事態を教訓に女性は自宅の電話番号を教えるのに慎重になっていく。そのため人々はテレビ電話のプライバシーについて考えていくようになる 
・身代金要求の際にうっかり顔を出して逮捕される誘拐犯も 
・明治23年の登場以来しばらくは「ハレ」のものだった電話も数十年のうちに「ケ」のものとなり、そしてテレビ電話により化粧などが必要になることで再び「ハレ」のものへと回帰。軽い気持ちで掛けられた電話も、10時以降のものは大変失礼とされるようになり、電話が不便なものになりつつあった 
1997年
・このころ、世界中どこでも携帯電話で通話できるように(イリジウム計画)(RI)なり、携帯電話を持っている人間の逃げ場、なくなる→惜しいなあ。1年ばかりずれました(T)
・このころ、液晶画面のついたテレビ携帯電話がAT&T、NEC、東芝の提携で発売。世界のどこからでも簡単に生中継ができるようになり、世界のライブ映像がどこからでも入手できるようになり、ヘアなどの猥褻情報の取り締まりも不可能に→結果は正しいけど、それに寄与したのはインターネット(T)
→2000年現在はカラー液晶のもある(V)
まとめ
・電話は人と人の距離を縮めたが、便利なものが恐怖の装置に変わるかどうかはすべて利用する我々の意識にかかってくる。人と人との関係は言葉だけですまされるものではないことを理解しておかなければならない 
エンディング
・今度の年始回りはテレビ電話で済まそうか。お年玉を配らなくてもいいし 
・整形手術で眉毛のほくろを取って心機一転頑張った巨人の松井の三冠王記念パーティーに行かなければ。その陰には長島一茂打撃コーチのアドバイスがあったからかも。長嶋親子そろっての挨拶も楽しみ→一茂のコーチは見たかったが…松井は98年に二冠を取りましたな(T)
【Internet版制作者の独り言】
 携帯の普及はとっても当たってる。この番組にしては珍しいくらい、当たっていることが多い。携帯だけを持つ人が増えたことなどから、NTTの加入回線数は減り始めたくらいだ。
 テレビ電話は、昔から「もうすぐ普及する」と言われ続け、未だに普及してない。今のテレビ電話はISDN64Kでも限界がある。動画の容量はあまりに大きすぎる。でも、相手が 見えない・見られないからこそ電話。個人的にテレビ電話は、あんまり欲しくない。
 料金の値下げ競争とキャリア同士の提携・再編、そして99年夏のNTT分割には全く触れていない。今では、田村正和の零々四一ITJ(0088日本テレコムと合併)も0070日本高速通信(001KDDと合併)もありません(00xxのPrefixは残ってるけどね)。ついには、KDDとDDIとIDOが合併しちゃう。
 かつての「市内3分10円」も、TTnetの参入で「3分9円」になり、さらにKDDが国内にも参入して「深夜・早朝全国6秒1円」。国際電話も値下げが進んでるし、インターネット回線を使った割安な国際電話もできた(国内もある)。
 NTT独占の弊害から日本の通信料金は欧米と比べて高いと言われ続けていたんで、「インターネットの普及」と「米国の圧力」で料金どんどん安くなるのはイイコト。ADSLも本格的に始めれば、INSなんか無用の長物になるし。だけど、ただでさえ通信業者が増えたうえに、各社が様々な割引料金を設定してるもんだから、いったいどの会社のどの料金プランが安いのか、ぜんぜん分かんない。さらに、00xxのPrefixだけでいくつあるんだ? 何とかしてくれ。

II−9.クリスマス 97.12.10(92.12.10放映)
予想現実
オープニング
・92年は最悪のクリスマスだった。不況の影響でホテルはガラガラ、レストランは閑古鳥が鳴き、目を覆うばかり。それにくらべて今年は華やかで、CNNが日本のクリスマスを「狂乱のクリスマス」と全世界に報じたほど。トレンドも外のレストランで派手にやるか家で本格的にやるかまっぷたつにわかれているが、友人は1000万円近くかけているという 
1992年
・あれって時間稼ぎ? 
・霞ヶ関ビルなどのクリスマスのライトアップを中止(RI) 
・都内のホテル、12/10現在で5割が空室(RI) 
・クリスマスダフ屋(クリスマスの時期のホテルを早めに取っておき、それをクリスマス間近に高く売りつける)も干上がっている 
・不景気はHanakoにも影響、掲載されるプレゼントはグレードが下がる 
・クリスマスの夜にセックスするのは古い、という考えが芽生え始める 
1993年
・不景気でクリスマスはさらに地味に。ホームパーティーが大流行。恋人と過ごすのではなく、家族や仲間と過ごすという欧米型に変化していき、山下達郎の歌声は街角から消える→98年もいやというほど聞いたが…(T)
・クリスマスツリーのモミの木流行、一家に一本というくらい普及 
・七面鳥も大流行。多くの日本人が初めて食べたが、KFCに慣れた身には決して歓迎されなかった 
・鼻めがね復活。かつてはお父さんのキャバレー土産にすぎなかったが、パーティー慣れしていない日本人におしゃれなアクセサリーとして注目された 
・渋い顔なのはホテル業界。クリスマスディナーショーは「ちびまる子ショー」「電撃ネットワークショー」に変更されたが、残されたのは命がけで体に明かりを灯す「人間クリスマスツリー」という電撃ネットワークの新ネタだけ→そういえば最近電撃って見ないなあ(T)
1994年
・バブル崩壊以後、男性からプレゼントされたティファニー製品を質屋に持ち込む女性が増加、倉庫がティファニーで溢れる店も登場。思い切って商売を変える店主も現れる(質流れを安く売る「エンポリオ・ティファニー」)。4980円で買えるエンポリオ・ティファニーのオープンハートは若者たちの強力な武器に 
・ポパイでもエンポリオ・ティファニーを特集。これを使ってクリスマスに女性を口説こうという男性が急増した 
・しかし、熱帯雨林の破壊や炭酸ガスの排出などによる温暖化の影響で地球上の雪がなくなり、スキー場でクリスマスを迎えることは不可能になる。「ホワイトクリスマス」という言葉はなくなり、ワム!が痛手を被る→そこまで急激に温暖化が進むはずなし(T)
雪がなくなるぼど環境が変化したら人類は滅亡していると思うが(V)
・爆発的人気と地球温暖化の結果、モミの木がなくなる。スティングが来日しもみの木を守ろうと主張、家庭からモミの木が消える→スティングってそんなにちょくちょく来日したんだっけ?(T)
・生活環境の変化によって突然捨てられてしまう男を「モミの木男」と呼ぶようになり、流行語大賞を受賞 
・モミの木に代わり、「笹ツリー」登場。七夕と年2回使えるということで人気に 
1995年
・日本の景気が回復へと向かい、絢爛たるクリスマスがやってくる 
・クリントンの政策の失敗やECの統合の失敗などがあった結果、1ドルが100円を切る超円高となり、クリスマスの海外旅行が流行になる 
・イブのセックス復活。再びカップルたちは甘いクリスマスを演出するように 
・街にはクリスマスイルミネーションが復活。音楽業界もにわかに活気づき、定番クリスマスソングの座を求めて多くのミュージシャンがクリスマスソングを発表。所ジョージの曲も話題となったが、最も世間をわかせたのは北島三郎の「俺節ジングルベル」。記録的セールスとなり、第37回レコード大賞を受賞 
1996年
・キリスト生誕2000年(RI)でキリストブーム到来、「旧約聖書」ベストセラーに 
・旅行業界は海外の寺院めぐりを企画、エルサレムツアーやバチカンツアーは人気となるが、日本人ツアー客が現地でカウントダウンを始めて大ひんしゅく 
・フランシス=コッポラ、全財産をつぎこみ超大作映画「キリスト」を制作。ディズニーやスピルバーグも 
・上智大学の人気も高まり、早慶を抜いて私立大学トップの座に 
・馬小屋出産、ブームに。さらにクリスマスに生まれるよう、ホワイトデーに「仕込み」をするカップルまで登場 
・生まれてきた男の子に「ジーザス」「イエス」という名をつける親もいたが、女の子に「マリア」「イブ」と名付けてあとで風俗っぽいと後悔する者も→千石イエス、安西マリア、うーん………雅刀イブ(苦しい)(V)
・同じ誕生日・同じ名前の子どもが続出したためあとで占い師が困る 
・イブのホテルはかつて同様に満杯になり、チェックアウトの際に来年の分を予約して帰る者も 
・高価なクリスマスプレゼント復活 
・牧原曰く、「俺節ジングルベル」はJR東海のクリスマスエクスプレスのCM曲だそうな→クリスマスエクスプレスってCMやらなくなって久しいよな(T)
1997年
・クリスマスに浮かれすぎる日本人に、ローマ法王から自粛要請 
・人々はそれに従うどころかクリスマスのバカ騒ぎにますます力を入れる 
・クリスマスのホテルキープ合戦は海外にまでその戦場を広げ、街にはクリスマスダフ屋も復活 
まとめ
・情報と流行に踊らされながらさまざまなクリスマスを過ごしてきた日本人だが、今一度日本人にとってのクリスマスという日の意味を考える必要がありそうだ。最高のクリスマスごっこを楽しめればそれでいいのだ。なぜならその後に、もっと大切なイベントが待っているのだから→何が言いたいのかよくわからん。もっと大切なイベント、って正月?(T)
エンディング
・これからホテルオークラのクリスマスディナーショーに行かなければならない。メインゲストはもちろん北島三郎だが、いちばん楽しみなのは「初めてクリスマスを語る」というラッシャー木村のスペシャルトークショー 
【Internet版制作者の独り言】
 最近は雑誌のクリスマス特集も、「彼にxxねだろっ!」じゃなくて、少しはマトモになってるじゃん。

II−10.遊びの5年前 97.12.17(92.12.17放映)
予想現実
年末スペシャルと題した手抜き。旅行、アルコール、ファッション業界を短くまとめただけ
エンディング
・ドイツの詩人シラーの言葉「時の歩みは三重である。未来はためらいながら近づき、現在は矢のように早く飛び去り、過去は永久に静かに立っている」よりよい日を思い描くために未来の到達が待ち遠しい。この言葉を1992年の人々に捧げたい 

II−11.テクノロジーの1993→8年 98.1.7(93.1.7放映)
予想現実
またしても手抜き。自動車、AV機器、電話。
エンディング
・アメリカの詩人エマソンの言葉「文明人は馬車をこしらえたが、足が役に立たなくなってしまった」テクノロジーという甘い響きの中の悪魔を見事に言い当てている。過去に戻ることができるなら、1993年の人々にこういうメッセージを送りたい。「決してテクノロジーを信じすぎてはいけない。テクノロジーはジキルとハイドに等しいのだから」 

II−12.スポーツ 98.1.14(93.1.14放映)
予想現実
オープニング
・5年前の93年、今では信じられないことだがプロ野球の視聴率は20%を越えていた。一方Jリーグが開幕して日本人のサッカー熱が急激に高まったのも遠い昔のことのようだ→当たってるじゃん(T)
1993年
・1993年、日本経済は前年の不景気から未だ抜け出すことはできずにいた。笑顔がこぼれるのは皇太子ご成婚の話とスポーツの話をするときだけ 
・長嶋監督の復帰によりプロ野球人気が復活。たとえ負け続けて最下位になろうとも(画面:スポーツ新聞1面、巨人12連敗)それまでには比較にならないほどの野球ブームを巻き起こした→野球が盛り返したのはサッカーが一段落した95年くらいですよね(G)
・忘れてはならないのが貴花田人気に沸いた大相撲。あれ以後ダーティーな相撲が続いた貴花田だが、この年見事に大関・最年少横綱へ昇格 
・この年最大の話題はJリーグ開幕(RI)。毎週水・土に行われる試合はどこも超満員に→当時はまったくその通りだった(全員)
・ワールドカップ予選では韓国とともにアジア代表の座を勝ち取り、サッカーブームに輪をかける→あーあ。4年後ならよかったのにねえ(G)
・せっかくのサッカーブームだが、観客席を見ればブームが長続きしないことは一目瞭然。ルールを知らないカップルや、去年までセナに会うため鈴鹿に足を運んでいたような女性たち、つまりいずれはまた次のスポーツに鞍替えしてしまうような人たちだから 
・かつてのスキーブームは過ぎ去り、ゲレンデはがらがら→スノボブームは94年くらいからだから、ある意味当たってるのかも(T)
1994年
・ワールドカップサッカー開幕(RI)。サッカー人気最高潮に達し、みずからもプレーしたがる人が増えてPKセンター登場。バッティングセンターが次々PKセンターに→会社帰りに有楽町にあるやつにいつも行きました(笑)(G)
・ゴルフブームに見放されて閑古鳥が鳴いていた「打ちっ放し」が「蹴りっ放し」に。一カゴにボールが2個しか入らなかったのが唯一の誤算 
・テレビでも「プロサッカー珍プレー好プレー」「プロサッカーニュース」の放映が始まり、世の中はサッカー一色に→一応「珍プレー好プレー」はやりましたね。あと、「プロ野球ニュース」もタイトルを変えるかどうかでもめたはずですよ(G)
変えなくて正解だったね(T)
・急激にプロ野球人気低下。観客動員・視聴率は低迷、ファン層は高齢化して各チームの経営は苦しくなり、オリックスは本業を生かしてチームのレンタル開始。8月はキリンブルーウェーブ、9月は松下ブルーウェーブなど→普通リースって1カ月単位じゃできませんよね(G)
・野球不人気のため、高野連は世間へのすりよりを始める。坊主頭を禁止、おしゃれなユニフォームを奨励。その結果、森英恵などのブランドもののユニフォームを着た選手が甲子園を走り回る→ぜひそうしてほしい(V)
・高校野球のレベルが低下した結果、甲子園の砂のありがたみがなくなる→「甲子園の砂女」という言葉が流行。完全な残り物となってしまった女性を指す言葉。もちろん、この年の流行語大賞新語部門に選ばれた 
・リレハンメル冬季五輪で日本人選手活躍。その主役は「燃焼しきれていない」ために6回目のオリンピック出場を果たした橋本聖子→あれ? 荻原は?(T)
橋本聖子なんか燃焼しきれないあまり国会議員になっちゃうし(G)
・牧原曰く、人々が野球を見放したこの年に「オール阪神・巨人」も解散したとか。「小さな巨人」のオロナミンCも「小さな読売ヴェルディ」にコピーを変更。→オロナミンCはSMAPに代わりましたね。今やキムタク1人ですが(G)
巨人バージョンもあるにはあるけどね(T)
1995年
・日本経済、ようやく立ち直りの兆しを見せ始める→だから立ち直ってないって。3年もたてば立ち直ると思ったら大間違い(G)
ここの読み間違いは痛かったねえ(T)
・生活に余裕が生まれ、余暇の中でもお金のかかるスポーツの人気が流行。中でも人気だったのが乗馬。馬ごと買ってしまう人も 
・離婚したダイアナ妃が腹いせに始めたのがきっかけでポロの人気も急上昇。特に失恋した女性に人気。だが、早とちりのためにうっかり流鏑馬に手を出す女性もいた…が、お祭りのときは重宝された 
・この年から大相撲全6場所のうち1〜2場所が民放で放送されるようになり、タレント解説者・マルチ画面・野村スコープなどが登場。大相撲が空前のブームに→見たかったなあ(T)
民放で放送するようになればいいな、って、フジテレビの本音か?(G)
・相撲界に新しい風を吹き込もうと、北尾が新しい相撲団体を結成して有刺鉄線大相撲を開始、人気に 
・この年を境に人気が下火になるのはサッカー。ワールドカップで活躍しすぎたカズのイタリアチーム移籍などによる→おお、Jリーグの人気低落は当たったなあ(T)
ワールドカップの活躍ぅ? そんなことしてたら人気は続いたわ(G)
中田がイタリア行ったからって、それはJリーグの人気にはあまり関係ないのでは。カズはクロアチアだし(V)
・Jリーグの成功を見て準備を進めていたアメフトとバスケがプロ化。卓球を除くあらゆるスポーツがプロ化へ動き出す→実業団チームに横文字の愛称つけるのは流行してる(V)
・牧原曰く、当時いちばんもてたのは乗馬のできる男性だったが、乗馬ブームも長続きしなかったのはご存じの通り、とか→下河原朋美、もとい朋ちゃん…(V)
1996年
・アトランタオリンピック開催(RI)。ドーピング技術すすみ、快記録続出も、ブブカは1cmしか記録を伸ばさず→ブブカは当たっていたんじゃ…(G)
・谷口、ハイカットシューズを使いドーピングなしで金メダルを獲得→あれ、そうだったっけ?(T)
・五輪の野球に大リーグ、日本プロ野球選手登場→惜しい、4年早かった(T)
・参議院選挙(RI)。スポーツ平和党から出馬した大仁田厚が当選、初登院のときもぼろぼろに切り裂いたスーツ姿 
・牧原曰く、今やFMWの実況も「出た、大仁田先生の得意技!」と言ってるとか 
1997年
・長嶋監督は辞任、江川が監督になるもプロ野球人気の復活など不可能→そうなのか。江川もワインのうんちくたれてる場合じゃないなあ(T)
選手をワインにたとえて講釈垂れてたりして(G)
・F1がエコロジーの配慮のため、ガソリン車から電気自動車に。マクラーレン日立、ウィリアムズソニー、ベネトンパナソニックなどが登場、人々はあまりに早い歴史の速度を実感→またこのネタか。そろそろつらくなってきてますね(G)
1998年
・長野冬季オリンピック開催(RI) 
・選手団の中でも注目なのは8回目のオリンピックになる橋本聖子。もちろん「燃焼しきれていない」。このままでは4年後の北京オリンピックでも燃焼しきれないおそれ→出てない出てない。アトランタに出るところも読めてないし(全員)
・今回の五輪は「堤五輪」とも呼ばれ、外国人選手の中には「ツツミ」という街で行うと思っている人も。また、日本選手が金メダルを取るたびに西友では赤字覚悟のバーゲンが行われる可能性も(まだ正式に決定していない)→やってない。西武グループって今マジでやばいもん。ファミリーマートを切り離したりして(G)
・長野五輪の影響で久しぶりにウィンタースポーツがブームの気配。久しぶりに「私をスキーにつれてって」が封切られるとか 
・今回のウィンタースポーツブームの目玉はボブスレー。豊島園では、ハイドロポリスを氷でかためてボブスレーを開始、本物以上と評判で大流行→どうにかブレーキをかけられればできるんじゃ?(T)
風船か何かをつけたりして? バラエティ番組みたい(G)
まとめ
・日本人にとってスポーツとは何か? 毎年のようにさまざまなスポーツを流行させてきたが、そのおかげで多くのスポーツに接することができた。今、我々は次の階段を上らなければならないが、自分にとって本当に必要なスポーツを見つけることこそその第一歩だ 
エンディング
・フランスの教育者クーベルタンは「オリンピックは参加することに意義がある」と言ったが、そろそろうわべだけでスポーツに接するのをやめる時期ではないか 
・そろそろスキーに行かねば。雅子さんが独身最後のスキーを楽しんだ福島県の箕輪スキー場だが、今や人気が上昇してユーミンのコンサートも苗場から箕輪に移っているとか→移ってねーよ(T)
…箕プリ?(笑)(V)
【Internet版制作者の独り言】
 Jリーグ人気が一過性で終わるという予想が、見事に当たってる。野茂や伊良部、長谷川など、メジャーリーグでの活躍は読めなかったみたいだ。さて2000年は、シドニー五輪と大魔人・佐々木のメジャーでの活躍が楽しみだ。

II−13.結婚 98.1.21(93.1.21放映)
予想現実
オープニング
・1993年1月は「雅子さんブーム」で、小和田家の犬の名前ショコラすら誰もが知っているような状況だった。そのかげで貴・りえの破局、ダイアナ妃の別居など日本人の結婚観を揺るがす大きなニュースも入ってきた 
1993年
・相変わらず不況で、顔からはすっかり笑顔の消えた日本人だが、皇太子妃決定のニュースだけが明るい話題。結婚の儀も無事行われた 
・20才の宮沢りえ婚約のために適齢期の低年齢化が懸念されたが、29才の雅子妃の結婚により、半ば結婚をあきらめていたキャリアウーマンに日が射した。その結果93〜94年にかけて結婚ブーム到来 
・資金をためていたキャリアOLが多く、派手な式が多い。また、神前挙式もブーム 
・十二単も人気。ユーミンの歌詞に登場するまでさほどの時間はかからなかった…
がティアラに未練の女性も多く、十二単にティアラという花嫁も
→そんなユーミンの曲は聞いてないなあ(T)
1994年
・前年に結婚したキャリアOLが高齢出産をおそれたためにすぐ子どもを設け、第3次ベビーブーム到来 
・しかし日本はいまだ不景気、共働きはできずに家計は苦しい。そのために親との同居が増えるが、女性側の親との同居、いわゆる「サザエさん型同居」が多い。その結果「婿いびり」という新しい社会問題が起きる 
・「おもいっきりテレビ」の生電話には婿からのもの(新聞:婿激白!! 私は姑にドッグフードを食べさせられた)が連日寄せられ、NHKの朝の連続ドラマは橋田寿賀子脚本・佐野史郎主演の「おとこは度胸」で高視聴率獲得 
・雑誌界でも「男性セブン」「男性自身」創刊。高部数となる 
・結婚ブームは続くが、その一方でダイアナ妃が正式に離婚→正式離婚はもうちょっと遅かったですよね(G)
・牧原曰く、ダイアナ妃の離婚で結婚ブームにピリオドが打たれ、また慰謝料の高騰を呼んだ。その結果95年次のブームが… 
1995年
・日本経済はようやく活気を取り戻す 
・この年いちばんの話題は離婚ブーム。流行に踊らされて結婚した夫婦の絆は弱く、ダイアナ妃の影響で別れていく。一方で結婚は激減 
・好景気のため外で遊ぶことが多くなり、不況時ほどには家庭を大事にしなくなる→だからジェフ君と再婚してないって(G)
・苦境に立った結婚式場、ダイアナ妃の再婚後の再婚ラッシュに目をつける。あらゆる女性誌でバツイチ結婚特集が組まれ、松田聖子はジェフ君と再婚 
・吉田拓郎の『結婚しようよ』、森高千里によって『再婚しようよ』とリメイクされた。「肩まで伸びた髪を切って再婚しようよ」だそうな 
・しかし2度目の結婚にそれほど金をかける人は多くないので式場の収入は増えず 
・また、同性愛者の結婚式が目立って増加、式場はこれを積極的に狙う 
・さらに外国人労働者の結婚式も増加。赤プリやニューオータニにはイスラム教の神父ともいえるカリフが雇われる。このようにイランの文化が日本に定着し、川口や北千住に「リトル・テヘラン」が形成される(といいながら画面は台東区・鳥越のおかず横丁…なんで?)→カリフって全イスラム教徒の指導者の意味なんだけど…(T)
・EC統合の失敗やクリントン政権の勢力後退のため、4月に1ドルは100円を切る。その結果海外挙式や海外出産が人気になるが、「ローマ法王が神父をしてくれれば結婚してもいい」と言うわがまま女も登場 
・牧原曰く、ローマ法王への当時のブッキング費用は700〜800万円だったとか。それでもまだましな方で、ボビー=ブラウンとホイットニー=ヒューストンに仲人を頼んだという無謀な夫婦もいたという。もちろん2億円という要求のためあきらめた 
1996年
・キリスト生誕2000年(RI)。世界中の多くのカップルが、この年に結婚してキリストと同じ12月25日に子どもを授かりたいと願っていた 
・日本ではそれは追い風とはならず、結婚式場はなお苦境。そんな中団塊ジュニアが20代半ばの結婚適齢期に到達するが、何事にも合理主義の彼らは結婚式に金をかけるという意識がまったくない→地味婚はたしかに当たってますよね(G)
・逆にこれまでの結婚式のパターン(料理は日・仏・中のどれか)をうち破り、結婚式に鍋登場。主流はもちろん彼らが大好きなもつ鍋。そのため、キャンドルサービスも「コンロサービス」や「あく取りサービス」に変わっていく→もつ鍋披露宴はまだ出たことないなあ(G)
・この年の流行語「キャンドルサービス女」。意味のないことがわかっていながらついついやってしまう、尻の軽い女を指す。流行語大賞新語部門で大賞に 
・団塊ジュニアはウェディングドレスも拒否、「ウェ・カジ」が人気に。桂由美もそのブームを見逃さず、ジーンズ地のウェディングドレスを発表。200万円という値段に買い手がつかず、知らず知らずのうちに歴史から消える 
・式場自体の作りも変わる。カラオケウェディングが登場、椿山荘や明治記念館は広大な庭にカラオケボックス型の式場を建設させ人気に。カラオケウェディングは費用が安くつくため、ご祝儀の相場も3000円に 
・牧原曰く、円高で留学していた若者が海外で知り合った異性と結婚する国際結婚が増加。披露宴の司会として人気だったのがCNNのバイリンガルキャスターたちで、英語のできない自分はバイトができなくて困った、とか 
1997年
・かつてイルカの保護を訴えたオリビア=ニュートン=ジョンが今度は伊勢エビの保護を訴え、披露宴の料理から伊勢エビの姿が消える→生類憐れみの令じゃないんだから(V)
1998年
・旅客用のスペースシャトルは96年に宇宙旅行を実現(RI)したが、月への旅行者の半分は金持ちのハネムーナーだとか。今年のブームは月面挙式で、花嫁衣装はバニーガール姿となり、ケーキカットのかわりにもちつき(「二人の初めての共同作業」)が行われるとか→だから民間人は宇宙に行ってないって(G)
まとめ
・結婚は鳥かごのようなもの。外にいる鳥はいたずらに入ろうとし、中の鳥は出ようともがく。あこがれを束縛に変える儀式こそが結婚式であるが、日本人の結婚観は時代の流れにより移り変わりを見せる。愛情が流行に流されているかぎり、日本人はいつまでたっても結婚本来の意味を読みとれないのかも 
エンディング
・5年前の牧原は独身だったが、今も独身。なぜならバーナード・ショウの言葉「できるだけ早く結婚することは女のビジネスであり、できるだけ遅くまで結婚しないでいるということは男のビジネスである」が忘れられないから 
・これから長野冬季オリンピックの下見。中央高速で2時間半。長野五輪は「堤五輪」とも呼ばれ、噂では日本選手のユニフォームにレオのマークが入っているということだが、今日マスコミにそのお披露目がある→そういえば入ってたっけ(T)
長野に新幹線が通ってるという話は…ないんですかねえ…(G)
【Internet版制作者の独り言】
 コメントのしようのないテーマが続きますねえ。

II−14.家電 98.2.4(98.2.4放映)
予想現実
※この前の週・1月28日はなぜかフード業界の再放送。なんかあったのかなあ。
オープニング
・家電の話をどこでしようか迷ったが結局自宅にした。ロボット掃除機が自動的にきれいにしてくれるが、自分で米を研いで炊飯器に入れて米を炊き、掃除機も自分で動かしていた5年前の人に言ったら驚かれるだろう。→いや、今の人に言っても驚くけど(T)
1993年
・不況のため家電業界も痛手を被っていた。バブルの崩壊で買い換え需要も激減 
・前年に松下が1000万世帯に「買いたい製品のアンケート」をとった(RI)結果、ビデオムービーという回答が多かったため8万円台のものを3月に発売(RI) 
・初夏、皇太子・雅子妃結婚により結婚ブーム。主役は30才前後の「Hanako世代」で家電業界も彼女たちを意識した製品を発表。なかには意識しすぎたものもあり、冬はこたつで夏はお立ち台という「ジュリアナ1号」なる製品も出て大人気。その他ジウジアローデザインのたこ焼き器「オクトパスガーデン」も→流行ったねえ「ジュリアナ1号」(T)
ウチにはなかったですけどね(G)
・この年大ヒットしたのが、日立が洗濯機の技術を駆使してつくった「電動もつ鍋器」。からまん棒がまんべんなくかきまぜ、糸くず取りが灰汁を取った→何でももつ鍋につなげればいいと思ってるなあ(M)
1994年
・不景気は続く。家電業界は結婚ブームで不況を乗り切ったかのように見えたが根本的な解決にはなっていなかった容 
・その結果安売り戦争が激化。各メーカーは苦労し、出来心で「ドクター中松の頭のよくなる扇風機」なんてものも作られた。受験生には売れた 
・12月ダイアナ妃が正式離婚。ダイアナ妃プロデュースの「シングル家電」発売は失恋した女性によく売れた 
・松下はかつての「画王」のヒットにあやかって新型電気肩もみ器「摩王」や新型電気餅つき器「打王」を作り、CMに津川雅彦を起用 
・オゾンホールは日本列島を覆い尽くし、世界中が皮膚ガンの恐怖におびえていたが日本ではホーム日焼け機が大ヒット、まったく動揺せず 
・こともあろうにフロンをギャグに。化学分解できないやっかいな物質ということで「フロン男」=別れたくてもなかなか別れられない(処分できない)男、という言葉が流行。流行語大賞新語部門で大賞を受賞 
・家電業界の苦悩は秋葉原にも波及→秋葉原は今や、「電気街」ではなく「パソコン街」(V)
・牧原曰く、秋葉原の不況を皮肉って冬葉原と呼ぶ人もいるとか。かわりに秋葉原の店が狙ったのは上野公園の外国人で、今や秋葉原の店の看板の半数以上がペルシャ語で書かれているらしい 
1995年
・日本経済立ち直る 
・人々は真っ先に家電を買い換え、家電業界は好景気に 
・ホームオートメーション化が進み、エアコンの本体は壁の裏側に。冷蔵庫や食器洗い機の備え付けられたシステムキッチンも珍しくなくなった。→たしかにそうなっているマンションはありますけどねぇ(G)
・掃除機も本体のいらないセントラルクリーナーが主流に 
・家電業界と住宅業界の結びつきが強くなる。松下−ナショナル住宅、東芝−セキスイハウス、日立−ミサワホームなど→またか…(G)
この番組、なにかと組み合わせたがるよなあ(T)
・電化製品は単品で買う時代から備え付けの時代となり、秋葉原の電気街はその存在価値に疑問をもたれるようになる。そのため品揃えを多様化する店が増加、電気の街というイメージはうすれていく 
・冷蔵庫のフロンは全廃(RI)。このように、電化業界はエコロジー意識というものとも戦わなくてはならなくなる 
・牧原曰く、ホームオートメーションは逆に困った状況を生んだとか。暖房が壊れたらすべてを買い換えなければならないため、その費用200万円が払えずに、ホームオートメーションに囲まれてコタツで暖をとる友人がいるらしい 
1996年
・パソコン普及率が40%を越え、多くの家電製品がパソコンと結ばれてその操作をパソコンから行うようになる→そんなに普及してるかなあ(T)
・その結果お掃除ロボット「レレレロボ」登場。掃除するコースを設定しておくと留守中に掃除しておいてくれる 
・家庭でパソコンを操作するのは専ら主婦の仕事で、パソコン井戸端会議も開かれるようになった結果回覧板が消滅→ネットの発達という意味を読みとるなら当たってるといえなくもない。でも回覧板は消滅してない(T)
・日本の景気回復が世界の反発を呼び、クリントンが強く日本の米市場開放を求めた結果米の輸入は自由化され、アメリカの米ばかりでなくインディカ米や中国の黒い米も入ってくる 
・そこで「品種別炊きあがり炊飯器」が発売され、本格的なカレーが味わえるように 
1997年
・放送衛星BS−4打ち上げ成功。一方20万円を切ったハイビジョンテレビも売れ、ほとんどの家庭に行き渡る→ハイビジョンってそんなに普及してないよ(T)
・それ以上に売れてヒット商品番付で横綱に位置づけられたのが「電動耳かき機」。ブラウンのシェーバーのやつをまねたCMもヒット。この裏には、もはやどんな家電製品を見ても喜ばなくなった日本人の価値観の豹変ぶりが隠されていたのかも 
1998年
・歯ブラシ発明500年(中国で1498年に発明されたとか)(RI) 
・松下が新型電動歯ブラシ「歯王」発売。津川雅彦は相変わらず→「○王」だとラ王シリーズの方がよっぽどシリーズたくさん出したよな(T)
・新製品に喜ぶことのなくなった日本人の間では懐古趣味が流行。不便だった中古製品が人気 
・LPレコード50周年(RI)ということもあり、レコードでニューミュージックを聞くことがおしゃれと言われるように。松山千春、アリス、オフコースなどが一斉に復活したが、彼らを支持しているのは10代の若者→10代−20代が70年代のフォークやニューミュージックを新鮮に感じているのは事実(V)
まとめ
・ライフスタイルの変化をいち早く捉え、常に人々の生活を便利にしようとしてきた家電業界のおかげで日本人の暮らしは確かに豊かになった。しかし今、人々はその豊かさにおぼれているようだ。すべては家電業界に甘えすぎてきた我々の責任で、今こそ家電とのつきあい方を考え直すべき 
エンディング
・より便利なものを求めようとするのは人間の本能。しかし日本人はその度が過ぎている。そして、リモコンを探して何分もかけてしまうことのように、便利にしようとする努力がかえって不便にしていることもある。 
・これから渋谷のBunkamuraの「オードリー=ヘップバーン没後5周年追悼映画祭」に行く。中でも楽しみなのは、オードリーの秘蔵フィルムを追加してリメイクされた「新・ティファニーで朝食を」。今や若い女性にティファニーを贈っても喜ばれることはないが、これで復活するかも 
【Internet版制作者の独り言】
 ここんとこずーと、白物家電は機能に大きな変化なく、完成された商品のようだったが、インターネット冷蔵庫(前面に液晶パネルがついており、ネット経由でレシピを取り出し、内蔵のブラウザでみれる。最初はバカにしていたが、結構評判がいいらしい)のような商品が増え、一気に変わるときがくるんじゃないかな。
 パソコンがTV、電話、冷蔵庫などの家電ともつながり、家庭内LANみたいになりそうだって言われてる。外出先からエアコンを操作することも可能だろう(実際、電話経由で録画予約が可能なビデオデッキは96年ころからあった)。ただ、一般の家庭に普及するのは、2010年とかだと思う。

III−1.年別検証・1994年 98.2.11(93.2.11放映)
予想現実
※社会・自然・エンタテイメント・スポーツ・レジャーという5つの分野にわけて紹介する。
※内容はこれまでの各回の94年の分をまとめただけなので略。以下III−5まで同様
※ガソリン女の意味が、前回の放送(II−2参照)と少し違う。この回の説明では貴重なプレゼントを贈っても男の愛情を無駄にしてしまう女、とのこと
オープニング
・この年のキーワードは「膿」。この年はあらゆる意味で日本社会・地球から一気に膿が出てきた年。人間中心の社会経済のツケが回ってきた 
牧原コメント
・(自然)人類の身勝手な行動のツケが自然界にも現れてきた。それでも日本人は身勝手な行動に気がつかなかった。あの人物が米国から怒鳴り込んで来なければずっと気がつかないままだったかも 
・(スポーツ)サッカーブームは最高潮に達し、一方2年目の長嶋巨人は人気を思うように取れずに野球は下火になるばかり 
・(レジャー)この分野で最も大きな変貌を遂げたのは航空業界ではないか。追い風と向かい風の中で思いもしない制度を作り上げてしまった 
まとめ
・1994年は、自己中心的な生存スタイルの人類が神から警告を受けた年と言えるのではないか。そう考えると今我々がすべきことは「未来を反省する」こと。再び訪れるかもしれない、1994年によく似た年に備えて―― 
エンディング
・これから篠山紀信の独立30周年記念写真展に行かなくてはならない。これまでの作品が一気に紹介されている。これまで多くの芸能人を脱がせてきた彼だが、今回の目玉は彼自身のヌード。「これを撮るためにこれまで他人のヌードを撮ってきた」とまで豪語しているとか 

III−2.年別検証・1995年 98.2.25(93.2.25放映)
予想現実
※内容は略
オープニング
・95年は景気回復の年。その雰囲気に押されるように牧原がフジテレビを退社した年だが、当初は生活は安定していなかった。女の子にもたくさんふられた 
・この年ほど流行がいちじるしく動いた年はなかった 
牧原コメント
・(社会)テレビ電話の留守番メッセージに凝っていろいろな芸能人にも出てもらったが、いちばんうれしかったのは田村正和に出てもらったこと。それで女の子からの電話が増えた 
・流行語大賞受賞の「液晶男」という言葉を聞くたびに心が痛む。多くの友達が「この液晶男!」と言われてふられたためで、そういう意味では女性にとって便利な言葉だったのかも 
まとめ
・日本経済が長いトンネルを抜けた95年は新しい日本社会の黎明期だった。あらゆる流行が生まれ始めた95年を決して忘れてはならない。過去を過去として片づけるのは、未来を放棄するのに等しいのだから 
エンディング
・これから帰って、今日初めて放送される「ストリートファイターV」に挑戦しなければならない。任天堂がセントギガの資本に参入してから5年、今では家にいながらにして新しいゲームを楽しめるようになっている 

III−3.年別検証・1996年 98.3.4(93.3.4放映)
予想現実
※内容は略
オープニング
・1996年と聞いて顔をしかめる人はあまりいないだろう。日本では株式市場に活気が戻り、円高も進んだ年だった 
牧原コメント
・(エンタテイメント)もしこの年にオリンピックがなかったら、日本のテレビ業界は今ほどの発展を望めなかっただろう 
・(レジャー)1996年はレジャーという分野での発展ぶりが最も目立ったのではないか。この年、飛躍的な進歩(=宇宙旅行)があった 
まとめ
・景気が回復し、新たなサブカルチャーを生み出し始めた1996年だが、それは今から考えるとバブル崩壊から立ち直った復活祭といえるかもしれない。しかし心をゆるめすぎてはいなかっただろうか。もしタイムマシンがあったならこの教訓をまっさきに当時の人々に伝えたい 
エンディング
・過去の流行や出来事をどう観察しどう思うかはその本人の勝手だ。しかし「我々は歴史の観察者である以前にまず歴史的存在なのだ」という言葉だけは忘れないでほしい 
・これからホテルオークラで行われる千昌夫の51才のバースデーパーティーに司会として行かなければ。かつては多額の借金を抱えていた彼だが、再び訪れたバブルで息を吹き返した。余興として再結成したビートルズを呼んでいるということなので楽しみ 

III−4.年別検証・1997年 98.3.11(93.3.11放映)
予想現実
※内容は略
オープニング
・97年は再び日本経済がバブル化した年で、新聞各紙は「スーパーバブル」「ダブルバブル」などと新語を作ってこの好景気に早くも警告を発している。それは今回の確定申告を見ても明らかで、すでにおととしを大きく上回っている 
牧原コメント
・(スポーツ)かつてはスポーツ新聞は1面に野球か相撲の記事を載せればそこそこ売れたが、現在ではスポーツの人気が分散したため非常に難しい 
・(社会)この年初めてのCM依頼が母校早稲田大学から来たのだが、ギャラの折り合いがつかず断った 
・(自然)最近は日本人のエコロジー意識が高まっており、動物愛護を訴えてベジタリアンとなる女の子も増えてきた。そのためデートで焼き肉に行く機会も減っている。骨付きカルビが大好物なので残念だ 
・(エンタテイメント)この分野の発展にもっとも関わりが深いのは技術革新。ハードによってソフトが発展、それによってさらにハードが発展してきたが、去年それが行き着くところまで行き着いた 
まとめ
・苦しかった93年を忘れて再び暴走を始めた日本経済。しかし過去を過去だとして片づけることは未来をも放棄してしまうことだということを心に留めておく必要があるのではないか→95年とほとんど一緒じゃないのか?(T)
エンディング
・ホワイトデーに備え、お返しを買うためにこれから銀座に買い物に行かなくては。景気回復に悪のりして今週号の「Hanako」では「100倍返しは当たり前」と書きたてているので、ホワイトデー成金を企てる女の子もいるとか。今月の収入を使い果たすつもりで買い物に行かなくては 

III−5.年別検証・1993年 98.3.18(終)(93.3.18放映)
予想現実
※内容は略
オープニング
・98年という現在をより深く知るためにどの視点に立てばいいのかを考えたとき、すべての原点が93年にあったように思える。誰もが未来のことばかりを気にかけていた年、それが93年だった 
牧原コメント
・(スポーツ)異常とも思える相撲ブーム。ある女の子からふんどしをもらったのを思い出す。トランクス派の私にどうしてもはかせたかったらしいが、その恋はもちろんすぐに終わった 
・(スポーツ)瓶ビールの消滅に泣いたのはブッチャーだけではなく自分も。空手をやっており、ヒマさえあれば瓶を割っていたのに肝心の瓶がなくなってしまった。それからすっかり空手から離れてしまった 
・(レジャー)円高の還元と称して150万円以上値下げした「チェロキー」を買った。それはレジャー革命が起きたから 
・(レジャー)この年のファッション界を支えたのは小学生ではなかったか。驚くほどおしゃれになった小学生の女の子をそうとは知らずナンパし、サンリオピューロランドでデートさせられたという話を何度か聞いた 
まとめ
・未来予測番組「5年後」打ち切り。各方面で物議をかもしたが静かに姿を消した 
・長い歴史の中で日本人にとって最悪の年だったと語られるだろう1993年。見方を変えれば、その年の向こうには必ず明るい未来が待っているということにほかならない。現在を過去や未来との関連において把握し、今この瞬間を大切にすることが我々にとってもっとも重要なことと言えるだろう 
エンディング
・1993年という年が身近に感じられたのではないか。それは現在の好景気がその苦しさの中から生まれたものからだからにほかならない→現在って好景気だっけ?(T)
・今思えば、打ち切られたあの番組も決して大げさな脚色ではなかったような気がするが、それは時間をかけて判断してほしい→時間をかけて判断してみたんだけど…ねぇ…(T)
・これからホテルオークラに行き、重大発表=婚約記者会見をしなければならない。相手はみんなよく知っている人だが、それはここでは言えない。スポーツ新聞の1面に期待してほしい 

IV.流行語一覧
1993年
流行語大賞:骨付きカルビ女(II−2参照)
(意味)20代は男にもて高飛車だった女が、30代に入り突然値崩れしたこと(用例)最近彼女、骨付きカルビ女だよね
※実際の流行語大賞は「Jリーグ」、新語部門金賞は「サポーター」
1994年
流行語大賞:ガソリン女(II−1,III−1参照)
(意味)(1)つき合う男を次々と変えるわがままな女性のこと。それが転じて、無駄な行動や会話を「ガソリンぽい」「ガソリンくさい」と言うように(2)貴重なプレゼントを贈ってもすぐに飽きて、男の愛情を無駄にしてしまうわがままな女性(用例)ねえちょっとヨシコのこと聞いた? クリスマスにババ君からプレゼントされたプラダのバッグ、カヨコにあげちゃったんだって。もらったときはあんなに喜んでたのに、もう飽きちゃったみたい。でそれだけならまだいいんだけど、今度はニッポン放送のモチダ君にバンクリの指輪をおねだりしてるらしいよ。それでモチダ君、今会社終わったあと、ローソンでアルバイトしてるんだって。ほんとヨシコもよくやるわよね。今年でもう3人も男取っ替えてるし。やっぱ、ガソリン女って呼ばれても仕方ないかもね
流行語大賞:モミの木男(II−9参照)
(意味)生活環境の変化によって突然見捨てられてしまう不幸な男(用例)ねえちょっとヨシコのこと聞いた? 親に反対されて、電通のスズキ君と別れたらしいよ。スズキ君モミの木男になっちゃって、かわいそう
流行語大賞新語部門:甲子園の砂女(II−12参照)
(意味)完全に残り物になってしまった女性(用例)ねえちょっとユミコのこと聞いた? 月曜日に24になったっていうのに、まだ新しい男見つけようとしてるらしいよ。電通のスズキさんに紹介された男と、マイケル=ジャクソン見に行ったんだって。その男って、祐天寺の3LDKにひとりで住んでいてさあ、関西のボンボンで結構いいらしいよ。車はたしか、BMの5シリーズだって言ってた。でもユミコそれだけじゃないでしょう。マガジンハウスのニシダ君とも何かあるっていう噂だし、博報堂のオカダ君にもちょっかい出そうとしてるらしいし。ほんと、あせりすぎって感じ。このままじゃ絶対まずいよねぇ。あんまり高望みしてると、あの子、甲子園の砂になっちゃうわよ
新語大賞:UV男(II−7参照)
(意味)女性の肌がぼろぼろになるほど不幸にしてしまう男(用例)ねえちょっとケイコのこと聞いた? ほら、赤いアルファロメオのケンちゃんと別れたみたいよ。ほかにもいっぱい女がいたんだって。もうケイコ落ち込んじゃって肌ボロボロ。やっぱり、UV男だけには気をつけたいよねえ
新語部門大賞:フロン男(II−14参照)
(意味)別れたくてもなかなか別れられない、処理に困る男(用例)ねえちょっとトモコのこと聞いた? 7年もつき合ってきた彼と、今別れたがってるらしいよ。ほかに好きな男ができたみたいなんだけど、やっぱ7年もつき合ってると、情が移っちゃって、なかなか最後の一言が言い出せないんだって。それにさ、今までの彼って何でも買ってくれたでしょう。あの茶色のケリーもそうだし、フォクシーの洋服もそうだし。あ、そうそう、それにこの前は、アルファロメオの155まで買ってくれそうになったらしいよ。やっぱ情もあるし、別れられないよねえ。まさしく彼って、フロン男じゃない?
※実際の新語・流行語大賞は「すったもんだがありました」「イチロー」「同情するなら金をくれ」(この年から10個中3つを選ぶ現在の方式に変更)
1995年
流行語大賞:液晶男(II−3参照)
(意味)あまりに薄っぺらで、しかもその角度によって見え方が全く違うような男(用例)実際つきあってみたら液晶男だったのよ
流行語大賞:もしもし女(II−8参照)
(意味)それまでの付き合いが長かったため、別れてもついつい昔の男を思いだしてしまうような、未練がましい女性(用例)ねえちょっとユミコの事聞いた? キングレコードの男と別れたらしいよ。つきあってるときはプラダのバッグ買わせたり、ユーノス乗り回したりユミコ結構強気だったのに、振られた途端もう泣きっぱなしの毎日でさあ、あたしも何て言ってなぐさめたらいいのかわかんなくて…。ユミコって、もしもし女だったんだね
※もしもし男も銀賞を受賞
※実際の新語・流行語大賞は「NOMO」「無党派」「がんばろうKOBE」
1996年
流行語大賞:水割り男(II−5参照)
(意味)不明。世の中の流行にのって何でも薄くする男。といったところか(用例)ねえ、ユミちゃんちょっと聞いてくれる? 私の彼のことなんだけど、付き合い始めたときはめっちゃ優しかったの。最初に会ったときのプレゼントはプラダのバッグだったでしょ、イタリア料理とかスペイン料理とか連れてってくれて、シャンペンだっていつもドンペリのロゼよ。それがどう? 半年後には「釣った魚にエサはやらない」みたいに手ぇ抜き始めて、この前なんか、私の誕生日だっていうのに「もつ鍋元気」に行ったんだから。UFOキャッチャーでドラえもんのぬいぐるみを取って、「はい、誕生日のプレゼント」だって。信じられる? 半年たったら、急にお金と愛のかけ方を薄くしてきて、まったくあいつ、とんでもない水割り男だったの
新語大賞:マークシート男(II−6参照)
(意味)女性にとってより便利な男が現れたため、突然見向きもされなくなった哀れな男(用例)この前さあ、パーティーで超かっこいい人に声かけられちゃって、車なんだと思う? ジャガーよ。それで鎌倉まで送ってくれたんだから。今つき合ってるヒロミチなんかフェスティバでしょ? そろそろあいつ、マークシート男にしようと思ってるんだけど、ユミちゃんどう思う?
新語部門大賞:キャンドルサービス女(II−13参照)
(意味)意味のないことを承知でついついやってしまう女(用例)ねえちょっとカヨコのこと聞いてよ。昨日また2人でジュリアナ行ったんだけど、途中「一緒に飲みませんか」なんて声かけてくる男がいて、私たちちょうど喉が乾いてたからその席に行ったのよ。そしたらドンペリのロゼが5,6本並んでてもう飲み放題なわけ。超ラッキーでしょ? でもさ、途中からカヨコが悪酔いしちゃって、付いてっちゃったのよ、その男の自宅に。心配して今朝電話したんだけどまだ帰ってないみたいだしもういい加減キャンドルサービスの癖は治した方がいいかもね
※実際の新語・流行語大賞は「自分で自分をほめたい」「友愛/排除の理論」「メークドラマ」

【最後のつぶやき from Internet版制作者】
 はぁ、これを1個のhtmlファイルにまとめたのは無謀すぎたかも。